ナショナル・オーキッド・ガーデン(国立ラン園)へ行ってきました。
ある意味、シンガポールを象徴するような場所かなと思っています。
植物が好きだけれど、シンガポール植物園をゆっくり回る時間がない!なんていう場合には、オーキッド・ガーデンだけでも見ることをお勧めします。
これだけ多くの蘭の花を一度に見れるのは、世界中でもこの場所だけではないでしょうか。
ナショナル・オーキッド・ガーデンとは
ナショナル・オーキッド・ガーデン(国立ラン園)は、シンガポール植物園の中にあり、様々なランの花を集めた展示を行っているエリアです。
1995年10月20日に、シンガポールの初代首相リー・クアンユーによって開園されました。
3ヘクタールの斜面に、1,000種以上の原種、2,000種以上の交配種、約600種が展示されています。
ランがこれだけの規模で集まっている場所は、世界中でもここだけではないのかしらと思います。
シンガポールへ観光旅行で来ても、広い植物園を回るのは難しいですが、オーキッド・ガーデンだけでも、訪れては如何でしょう。
植物に興味があるならば、驚きや発見があること間違いなしです。
シンガポール植物園自体は無料ですが、こちらのオーキッド・ガーデンのみ有料となります。
大人(シンガポール居住者) |
S$5 |
大人(非居住者) |
S$15 |
子供(12才以下) |
無料 |
オーキッド・ガーデン案内
ガーデン内は、少し迷路のように道が作られています。
園内のマップには、黄色い矢印でウォーキングルートが書かれていますが、全てを網羅していないので、行きつ戻りつして、くまなく楽しむのがいいかと思います。
黄色いアーチ
ラン園の中でも派手な演出の一つ、「オンシジウム」で飾られた黄色いアーチです。
このオンシジウム、ボタニック・ガーデンで1939年に作られた交配種だそうです。
蝶が飛んでいるような可愛い花で、日持ちもします。
今は、日本の花屋さんでもよく見かける花の一つです。
手入れの行き届いたランの花たち
見事に咲きそろった「バンダ(Vanda)」。
葉と葉の間から茎を伸ばして花を咲かせています。
「エアープランツ」(空気中の水分を吸収して成長する = 土は不要)の展示エリアもあり、
途中には、フォトスポットも準備されています。
疲れてきたらクールハウスへ
高地を模したエリアがあります。
それが、「クールハウス」。
冷房が効いた屋内のエリアなので、暑さが辛くなったときや雨が降ってしまった時などは、こちらを見学しましょう。
見事な胡蝶ランの花が。
立派な気根(空気中の水分を吸収するためのもの)も見れます。
それにしても、日本の植物園で、目玉となるのは温室。
シンガポールでは、冷室(クールハウス)なのが面白いです。
当然といえば、当然なのですが。
他にも、ここに訪れた世界のVIP達の名をつけた、交配種のランの花が植えられた「VIP オーチャード・ガーデン 」(VIP蘭園)エリアがあります。
その隣の「バーキルホール」の壁には、園の歴史やランの交配についての解説などが書かれていたりと、じっくり見ると時間がいくらあっても足りない・・なんてことになりかねないぐらい見応えがあります。
ジンジャー・ガーデン
オーキッド・ガーデンの脇には、ジンジャー・ガーデン(生姜園)があります。
こちらは無料エリアですが、シンガポール植物園の中でも、興味深いエリアの一つです。
生姜科とその近縁種、約250種以上が植えられています。
シンガポール植物園(ボタニック・ガーデン)の生き物
この植物園に来るたびに、植物だけでなく、生物も見かけます。
今回は、こんな生き物達が姿を見せてくれました。
一番多かったのは「とかげ」。
何度か見かけました。
その度に、茶色っぽいのやグリーンぽいのなど、色合いが違いました・・・
「リザード(大とかげ)」も見れました!
どこの公園でも見かける、「リス」。
街の至る所にいる「マイナバード」。
水浴び中でした。
「ニワトリさん」も。
他には、水辺に蜂鳥のような鳥を見たり、スワンレイクに白鳥がいたり。
私は見たことありませんが、カワウソまでいるようです(噛まれることもあるので近づかない!)。
最後になりましたが、オーキッド・ガーデンを訪れる時期についてです。
結論は、いつ行っても大丈夫。
常に手入れがされており、いつ行ってもランの花を見ることができます。
強いて言うなら、春(4月、5月)は、花の数が多くなるようなので、より華やかな雰囲気を味わえるかもしれません。
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