黒砂糖の原料は、サトウキビです!
ということで、シンガポールで購入したサトウキビを原料とするブラウンシュガーで、「茶まんじゅう」を作ることに。
その結果は・・・、上手に作れました!(自画自賛)
茶まんじゅう(利久)を作る
シンガポールのスーパーで売っている砂糖は、サトウキビを原料とするものがほとんどです。
日本でよく見る、てん菜糖はほとんど置いていないようです。
ということは、黒砂糖は簡単に手に入るってことね。
黒砂糖は、サトウキビの絞り汁を煮沸濃縮して固めたものです。
簡単に手に入る材料で作れるならば、ありがたいです。(明治屋やドンドンドンキで沖縄の黒砂糖も買えます)
お店を見てみると、あります。
ただ、沖縄の黒砂糖のように塊ではなく、粉末状です。溶かして利用するので、私には好都合。
そう、その黒砂糖を使って、パンを作らずに、「茶まんじゅう」(「利久まんじゅう」とも言います)を作ろうかな〜と思い立った訳です。
何故って、「茶まんじゅう」はイーストではなく重曹を使って膨らませます。
発酵時間が不要で、パンを作るよりずっと短い時間ででき上がるんです。
材料 (小さめ8個分)
- 薄力粉 100g
- 黒砂糖 60g
- 水 30cc
- 重曹 3g
- 重曹を溶かすための水 3g
- 餡子 20g✖️8個
餡子は、私の大好きな製菓材料店「Phoon Huat」で調達しました。
その話はこちら → バターの話とシンガポールの製菓材料店はお得です
用意する餡は、手作りでも、粒・こし、どちらでも。
作り方
- 黒砂糖と水を合わせしっかり溶かす。(溶けない場合はレンジへ。500W1分程度)
- 餡子を20gづつ丸めておく。
- 少量の水で重曹を溶かしたものを、冷めた1.に加える。
(このタイミングで熱が加わると、蒸したときに膨らみません) - 振るった粉を3.へ投入し、粉っぽさがなくなるよう、ヘラなどでまとめる。
- 粉(分量外)を振るった入れ物の上に4. を取り出し、8等分する。
(緩い場合は、冷蔵庫で少し冷やすか、手粉を沢山使います)
一度丸めてから平く伸ばし、中央に餡子を乗せて包む。
- 蒸気の上がった蒸し器に入れ、10分加熱。
クッキングペーパーがあれば、5のタイミングで下に引きます。
重曹の働き
パンを膨らませるのは、酵母菌(イースト)。
今回作った茶まんじゅうは、その代わりに重曹を使います。
イーストは菌、ですが重曹は化学物質です。
重曹(ベーキングソーダ)の主な成分は炭酸水素ナトリウムで、熱が加わると炭酸ナトリウム、水、二酸化炭素に分解されます。分解されたうちの、二酸化炭素が生地を膨らませます。
茶まんじゅうを作るときには、イーストの様に、菌の発酵を待つ必要はありません。
それが、パンより短い時間で出来上がる理由です。
重曹の特徴は、作る物によって、マイナスとなる場合があります。
- 一つは、苦味があること。
加熱後に分解されて出来る炭酸ナトリウムは、アルカリ性で苦味があります。(苦味をなくすために他の物質やコーンスターチなどを加えたものが、ベーキングパウダーです。)
そのため、製菓で使用する場合は、使う場面を選びます。茶まんじゅうは、黒砂糖を使います。黒砂糖は、精製されておらず、ミネラルが含まれていると共に、独特の香りもあります。そのため、重曹の苦味はほとんど影響がありません。
- 二つ目、生地に色が付くこと。
こちらも、茶まんじゅうでは問題なしです。
実はどら焼きも、重曹の特性を上手く使ったお菓子の一つです。
シンガポールの黒砂糖
シンガポールの黒砂糖は、粉末状で、さらに色に段階がありました。
色による成分の違いなどはわかりませんが、とりあえず、中くらい色のものを購入し、利用しています。
もちろんこちらもPhoon Huatです。
(Photo : FairPrice)
私たちに馴染みのある黒砂糖より、色が薄いですが、固形よりも粉末の方が同じ物でも色は薄く見えます。
実は、サトウキビ以外から作られる黒砂糖もあります。
それは、椰子の木。
日本では、パームシュガー、シンガポールではGula melaka(グラメラカ)と呼ばれています。
(Photo : FairPrice)
プラナカンスイーツの一つ、Onde Onde(オンデオンデ)。
パンダンリーフで色づけされたお餅の中に、とろけたグラメラカが入っていて、周りにはフレッシュなココナツが。
一度は食べてみないとと、買ってみました!
見たままの感想で失礼します。
ものすごく甘いけど、モチモチでとろけて美味しかった。
もちろん、自分で作った茶まんじゅうも美味しいです!