ヘナアートの体験レッスンを受けてきました!
ヘナアートは誰でも描けると言われていますが、特に、細かい作業が好きな人や、デザインセンスがある人には向いていると思います。
シンガポールのリトル・インディアでの、体験レッスンの様子です。
レッスンを探してみる
自分でもヘナアートができたらいいな
そう思って、まずは体験レッスンが無いか探してみることに。
ネットの検索では、コロナの今、非常に少なかったです。
以前の情報は沢山出てきましたが、直近でクラスを開いているか確認できるところはほとんどありません。
更新は2019年や2020年の初めの頃が最後だったり、連絡しても返事が来なかったり。
そんな中でも、比較的リーズナブルで、一対一で体験レッスンを開催している場所を見つけました!
ヘナアートは、ヘナタトゥー、インドではメヘンディと呼ぶ方がメジャーかもしれません。
ヘナは、ヘンナ(ヘナ)という植物を乾燥させ粉末にし、水などを加えペースト状にしたものを、染料として使います。
その染料で体にペインティングすることで皮膚に色を付けて模様を出します。
自然のものを使っているので無害です。(全てがそうではありません。)
ヘナアート体験についてはこちら
airbnbでレッスン予約
体験レッスンは、airbnbのArt(芸術)カテゴリーで募集をしていました。
airbnbは宿泊先を提供する人と、それを借りたい人とをつなぐアプリでしたが、今では宿泊だけでなく、体験のマッチングへも範囲が広がっていました。
利用するためには、登録が必要ですが、登録が済めばアプリ内に準備されたメッセージ機能で、相手とやりとりが可能で、また、支払いもairbnbの持つ決済処理機能が使えます。
希望の日時のレッスンを申し込み、支払いはクレジットカードです。
料金はおよそ6,000円ほど。
申し込んだのは、Ashvari(アシュバリ)さんが開催する、「Heaan Art in Little India(リトル・インディアでヘナアート体験)」のコースです。
待ち合わせ
レッスン予定の前日に、Ashvariさんから連絡があり、当日はリトルインディアのバス停で待ち合わせすることに。
当日、バス停についてから、私は自分の服装を連絡しました。
週末のリトル・インディアのバス停は、沢山のマスク姿のインド人が。
Ashvariさんを見つける自信は全くありませんでした。
無事会うことが出来、Ashvariさんのお店へ。
こちらで、レッスンを行いました。
Body & Soul Beauty Spa
Google Mapではお店が表示されませんでした。
この郵便番号の建物です。
レッスン
レッスンは、1時間半程度の予定でしたが、あれやこれやと、トータルで2時間以上かかりました。
大きく分けると、4つのセクションで構成されています。
- ヘナの歴史や取り扱いについて
- ボールペンを使ったラインの描き方
- ヘナコーンを使ったラインの描き方
- ヘナアート施術
特に持ち物は不要です。
レッスン用の用紙とペンやヘナコーンは貸してくれます。
Ashvariさんのインスタ
ヘナの歴史や取り扱いについて
ヘナの歴史についてや、その種類に効用、取り扱い方法などについて教えてもらいました。
ヘナの歴史
ヘナアートは、古代エジプト時代からあったと言われています。
ヘナアートは南インドが盛んですが、それには理由がありました。
ヘナを体に塗ると、スッとした(ミントっぽい?)感じがします。
それが、南インドの暑さ対策として、利用されたとのことです。
また、その細かな模様は祝福や魔除を意味し、今でも結婚式をあげる花嫁さんは、ヘナアートを施すことが多いようです。
ヘナの作り方
ヘナは、ヘンナという植物を乾燥させ粉末状にしたものが原料です。
(ヘンナは、北オーストラリアや南アフリカで主に取れるそう。)
ここに、お水・砂糖・レモン汁を加えてペースト状になったら出来上がります。(これにオイルを加えるレシピも多いです)
材料は全て自然のもの。
ヘナアートは、体に害が無いことも、人気の秘密です。
このペーストをコーンと呼ばれる絞り出しの袋に詰めたものを使って、模様を書いていきます。
ヘナの種類
植物を使ったナチュラルなものが一般的ですが、それ以外にもいくつか種類があるそう。
- ブラックヘナ
黒の模様で、男性に好まれます。 - ホワイトヘナ
白でレースのように見えます。欧米で人気。 - レッドヘナ
色がすぐ出るタイプ。(ナチュラルなヘナは数日してから色が濃くなります)
これらのヘナは、化学的な色素が使われているので、アシュバリさんは、あまり好まないそうです。
ボールペンを使ったラインの描き方
いよいよ、実践です。
まずは、ボールペンを使っていくつかの線を書いてみます。
いくつかの書き方を学べば、あとはその組み合わせなのだとか。
基礎編
形 |
模様 |
エム(m) |
mを連続してつなげた模様 |
ストライプ(斜線) |
同じ幅で、両方向の斜線を練習する |
ライン(直線) |
同じ幅で長く書く |
ダブルエム(mm) |
幅の異なるmを二段に重ねて模様を作る |
応用編
形 |
模様 |
円(○) |
同じ大きさの丸を等間隔で書く |
渦巻 |
中心から書く |
マンガ(manga) |
ペーズリー柄のこと |
ロータス(Arabic) |
ハスの花を描くときに使う |
これらのラインをボールペンで描いてみた後、ヘナを使って書いていきます。
ヘナコーンを使ったラインの描き方
ヘナコーン(ヘナペーストが入った絞り出し袋)の持ち方から、まず教えてもらいました。
人差し指と親指で”L”字を作り、乗せるようにしてコーンを持ちます。
少しずつ押し出しながら、線を引いていきます。
ボールペンで書くようにはいきません・・・。
こまめにコーンの先端をティッシュで拭き取りながら作業を進めますが、上手に書けません。
これは、かなりの練習を必要とします・・私の場合ですが💦
これらが一通り書けるようになれば、○とmを合わせて花柄にしたり、斜線を引いてから真ん中に点をつけたりと、習った柄を自分の感性で合わせて新しい模様を描いていきます。
ヘナアート施術
最後は、自分の好きなデザインでアートを施してもらえます。
カタログの中から、自分の好みのデザインを伝えてもいいですし、オリジナルのデザインを伝えても。
過去に私がやってもらったヘナアートのなかで、一番好きな仕上がりとなりました。
休憩もありました
途中、Ashvariさんが準備してくれた、インドのスナックを食べました。
コースの中に入っているおもてなしですが、マサラティー(香辛料入りの甘い紅茶)とVadai(ヴァダ)。
Vadaiは甘く無いドーナツで、豆の粉をベースに刻んだ野菜など組み合わせてドーナツ状に形成して、揚げたものです。
これは、インドのタミール地方の呼び方だとか。
南インドでは人気がある、スナックだそうです。
ヘナアートは、絵心の無い人でも問題なしと言われていますが、ヘナペーストを扱うコツを掴むのには、ちょっと時間がかかりそうです。
いくつかの基本のラインさえ書けるようになれば、その組み合わせなので確かに誰でも出来るものなのかもしれません。
Ashvariさんが、ヘナアートを習った当初は、毎日4時間位ライン書きの練習をしていたと言っていましたが。
この後、もう少し本格的に習いたいと、クラスを調べたのですが適切なものが見つからず、帰国となってしまいました。
日本に持ち帰ってきたヘナペーストが、日本の寒さでシンガポールで使っていた時より硬くなっており、日本でヘナアートをする場合には、部屋の気温調整も重要かもしれない・・と思ったのでした。