シンガポールに来て目にすることが出来た、赤いモジャモジャが二つあります。
一つは、「ブラシノキ」。
そしてもう一つは「ランブータン」。
「ブラシノキ」は花で、「ランブータン」は果物です。
ブラシそっくり、ブラシノキ
北区にある旧古河庭園で見たことがありましたが、それ以外では見た記憶がない・・そんな木を見かけました!
その名の通りの花を咲かせる、「ブラシノキ」が、最初のモジャモジャです。

水筒を洗えそう(笑)
オーストラリア原産のフトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木。
赤い毛の部分はオシベです。
日本では、5月から6月半ば頃までが見頃となります。
今年は終わってしまいましたが、旧古賀庭園へ春のバラを見に行った際は、ブラシノキもお見逃しなく。(庭園入り口すぐのところにあります。)
シンガポールのブラシノキは、7月の終わりでもまだ花がついていました。
シンガポールでは全般的に木の背丈が高いので、花の咲く位置も随分と上の方。
いつもいくマーケットの敷地に木がありましたが、目線より高いところに花がついていたため、気づかずに過ごしていました。
シンガポールの緑化計画では、海外の植物を研究し、シンガポールの気候にあった樹木を街路樹などに利用することも、行われていました。
これまで見た感じだと、南米原産のものが多い印象でしたが、ブラシノキはオーストラリアからでしたね。
ボサボサ頭、ランブータン(Rumbutan)の木
今、旬を迎えている果物「ランブータン」が、二つ目のモジャモジャです。
今の季節、市場では投げ売り状態ですが、実際に木になっているところは見たことがありませんでした。
この木を、家の近所で見つけたのです。
近くのHDB(公共団地)の一角で、実をつけていました。
木になっている様子を見ると、一本の気から大量に収穫できそう・・。
枝を束ねて売っていたりするのですが、なるほど、細い枝の先に実がなるのですね。(花がどの様に咲くのかは、わかりません・・)
東南アジア原産のムクロジ科の中型から大型の熱帯の果樹。
ライチやロンガンもムクロジ科です。
「ランブータン」という呼び名は、マレー語で「髪の毛」。

なるほど。
ベトナムでは、「チョムチョム」が呼び名でしたが、こちらも「ボサボサ頭」の意だそうです。
皮を剥くと、巨峰よりやや大きめの白い実が出てきます。中央には種が。
ランブータンは、味も見た目も似ているライチより、甘さ控えめでさっぱり食べれるので、こちらの方が好きな人もいるかもしれません。
そんなモジャモジャの隣に、毛を刈り込まれた様な果物が売られていました。
毛が短いのは、プラサン(Pulasan)
果物屋さんで、ランブータンのお隣に並んでいたのは、「プラサン」。
ランブータンと同じムクロジ科の果物です。
これはお初だったので、早速、購入。
ランブータンと、ほぼ同じ様な果物です。
厚い皮を剥くと白い実が。
(中央の種の部分まで包丁を入れてみました)
こちらの方が、ランブータンより甘味が強い気がしましたが、ベタベタしたりは無いので、こたつのミカン・・の様に、食べやすいかもしれません。
カレー皿ぐらいの大きさのお皿に乗った「プラサン」。外皮を剥いた後は、小鉢にちんまりと収まりました。
やっぱり、我が家では冷蔵庫に常駐させる果物では無かった・・かな。

市場では、もうしばらく赤いモジャモジャを見れそうです。