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フラワーアレンジメントについて知ろう!(1 特徴)

フラワー

花の癒し効果って、あると思うんです。

フランス式フラワーアレンジメントのレッスンに長く通っていますが、思うことは、花には人を幸せにする力があるんじゃないかということ。

花については身近な割に、意外に知らないことも有ると思います。
少しの知識で、もっと花を楽しめるのと思うので、「フラワーアレンジメントって何だろう?」という話を、4回 に分けて書いてみることにしました。

花の話は「9」のつく日としているので、のんびりペースですが(笑)。
なんとかまとめられたら、ウェディングフラワーや、基本のアレンジ方法についても、ここで書こうと考えています。

早速、第1回 フラワーアレンジの特徴についてです!

いけばなを習ったことは無いですが、一般的に思いつく違いから、フラワーアレンジメントの特徴を見てみようと思います。

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まずは、いけ方

私がいけばなの花展を初めて見たときの感想です。

トゥ
トゥ

空間だらけ!

知っている人に言うと怒られそうですが、単純にそう思ったのです。

西洋が発祥のフラワーアレンジメントと、日本発祥のいけばな(華道)。

それぞれの美に対する意識について、

フラワーアレンジメントは「足し算の美学
いけばなは「引き算の美学

と言われています。

いけばなが華道として確率されたのは室町時代、日本の美意識の考え方でもある「わびさび」の精神が、文化として花開いた頃です。

Wikipediaによると「わびさび」とは、「日本美意識の1つ。貧粗・不足のなかに心の充足をみいだそうとする意識。閑寂ななかに、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさをいう。」となっています。

その心を花に当てはめれば、自然なままの姿で過度に飾ることなく、私が「空間だらけ」と思った部分をも、その中に美を感じる・・ということですよね。

(わびさびと言えば枯山水)

一方、フラワーアレンジメントは、空間を花で埋め、その場所を美しく装飾するのが目的です。
アレンジで何に気をつけるかって、バランスが悪いところが無いか、花が足りなくて寂しく見えるところは無いかってことです。

考え方が真逆

これらの考え方を表現する言葉もあるのです。

・フラワーアレンジメントは「空間を埋める花
・いけばなは「空間を生かす花

なるほど。
私かいけばなの花展を見た時の第一印象は、全く間違っていたわけではないってことかしら。

花づかい

フラワーアレンジメントといけばなでは、使う花も違いました。

トゥ
トゥ

バラはあまり使わないんだ

いけばなの流派で違いがあると思いますが、私が見た花展ではあまり使われていませんでした。

日本に古くから存在する草花を使っているようで、中でもダリアが多く使われていました。
現代になって入ってきた花は、使われていない気がしました。(バラは日本原産のものもありますが、今、お店で売られているような種ではありません。)

そして、枝や葉もふんだんに使われていました。そうして造られた作品からは、四季を感じたことも、印象に残ったことでした。

 

一方、フラワーアレンジメントでは、バラが最も良く使われる花材だと思います。
色や形の豪華さやその気品、そして香りも、部屋の装飾そして観賞用としての役割をしっかりと担ってくれます。いつでもお店で手に取れる花で有ることも、使う側からすると安心です。

バラは、クレオパトラも愛したと言われ、今のような栽培技術の基礎はナポレオンの妃ジョゼフィーヌの薔薇に対する愛好からと言われています。(参考:バラの歴史

昔から高貴な女性のイメージとしてもバラが使われていたことを考えても、ヨーロッパでは昔から人々に好まれる花ではないかと思うのです。

ヨーロッパにはバラで有名な庭園や公園がたくさんありますが、パリではバガテル公園が有名です。
知りませんでしたが、伊豆半島にこの姉妹園である、河津バガテル公園がありました。

飾る場所と目線の違い

フラワーアレンジメントでは、飾る場所による目線の違いで、アレンジのデザインが存在します。

一方見: 壁をバックにした平面的なアレンジ
三方見: 奥行きを出しつつも、後ろからは見られることのないアレンジ
四方見: テーブルの中心に置き、前後左右から見られるアレンジ

それぞれのアレンジには作成のテクニックがあり、その技術も学びます。

一方のいけばなは、日本の「床の間」に飾るところからスタートしていて、四方見の考え方はしないのかなと思います。

飾る場所の違いからも、アレンジに違いが出ています。

フラワーアレンジメントで使われる土台

聞いたことがある人もいるかと思います、「オアシス」って単語。

フラワーアレンジメントで使われる、花を挿すための土台になるものです。
華道で使う「剣山」に当たります。

実は、「オアシス」というのは吸水性スポンジの商品名です。
1954年にスミザーズオアシス社で開発製造された吸水性スポンジ「オアシスフローラルフォーム」を「オアシス」と呼んでいます。

オアシス社以外の花を挿すための土台は、厳密に言えば「吸水性スポンジ」です。
シャンパーニュ地方意外で造られたスパークリングワインを、シャンパンと呼ばないのと同じイメージかしら。

オアシス社のホームページをみると、23 X 11 X 8 cmの大きさで約2リットルの水分を吸水することが出来るとなっています。この吸水性スポンジを使うことにより、様々な形に花を保ち、持ちを良くすることが可能になりました。

吸水性スポンジの大きな特徴は、一度挿したら元には戻らない

スポンジと呼んでいますが、スポンジのような弾力はありません。当然、一度穴を開けるとそこは空洞になってしまいます。

何度も挿し直しして穴だらけになってしまうと、使い物にならないので、そんな時は諦めて新しいものに変えるか、奥の手、裏返しです。

花を挿す時には何度もやり直しはせず、一度で決める!
(多少のやり直しは大丈夫です)

フラワーアレンジメントの特徴とは

フラワーアレンジメントは置く場所を選ばず、気軽に楽しめるものです。

空間を花で美しく装飾するために西洋で生まれ、吸水性スポンジを使うことにより、好きな場所に好きな形で飾ることが可能です。様々な場面で利用できるので、持ち運んでプレゼントにすることも可能です。

そのわかりやすい綺麗さで場を華やかにし、見る人の心を癒し、元気付けたりする効果を持っていると思うのです。

 

次は、「フラワーアレンジメントのスタイル」についてです。
華道に流派が有るように、フラワーアレンジメントにもスタイルがあります。私が長く続けているのは、「フランス式」なんです。

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