「ショウガ」と聞けば、香辛料として利用するあの茶色いの。
シンガポールだと、それだけではなく、その「花」もかなり需要があるのです。
*今月の我が家の食事事情は25日の投稿を予定しています!
ショウガは暑い国の植物
熱帯アジアが原産、と言われているショウガ。
シンガポールでも、ショウガを良く見かけます。
コンドミニアムの植え込みに始まり、公園、もちろん市場やスーパーでも。
日本だと、ショウガは料理に関係するもの。
シンガポールでは、料理だけでなく、目でも楽しむものなのねと、結構驚くのです。
花屋で見かけるショウガ
チョンバル マーケット(市場)へ出かけて花屋を覗く度に、買おうかどうか迷う花がありました。
それは「ショウガの花」。
あれは、日本では無いな〜
買ってみることにしました。
レッドジンジャー、熱帯地方で良く見られる、ショウガ科ハナミョウガ属の多年草。
10本で1,000円以下のお値段です。
茎の先端に大ぶりな花が着いていて、その下に濃いグリーンの葉が付いています。
赤い部分は、実際には花では無く苞(ほう:葉が変形したもの)で、この隙間から、白い花が咲きます。
ショウガ10本で花瓶は一杯、もう他の花は入りません・・・
切り花としてのショウガですが、花(苞ですが・・)は長持ちしますが、葉が黄色くなりやすく、最終的には花の部分だけを短くして花瓶に挿していました。
元気の出る綺麗な色合いは、部屋を明るくしてくれます。
街で見かけるショウガ
花屋さんではレッドジンジャーが束になって売っていましたが、レッドジンジャー以外の、ショウガの花も、街中に良く咲いています。
ショウガに関する植物の分類は、このようになっているようです。
(From Wiki)
以前出てきた「フクジンソウ」、別名「オオホザキアヤメ(大穂咲き菖蒲)」。
これもショウガ目の花。
植え込みで良く目にするのが、「ヘリコニア・プシッタコルム」。
こちらは、ショウガ目バショウ科ヘリコニア属の花です。
葉っぱの形がレッドジンジャーに似ています。
咲いていると目に付く、「ヘリコニア・シャルケシア」。
オレンジの花と同じヘリコニアですが、こちらは、オウムバナ科オウムバナ属に属する植物。
「バナナ」もショウガ目バショウ科、属もバショウ。
こんな花です。
熱帯を中心に分布するショウガ目の植物は、シンガポールのあちこちで見ることができます。
ちなみに、ミョウガもショウガ科ショウガ属の植物です。
スーパーで見かけるショウガ
食べる方の「ショウガ」も、ちょっと様子が違いました。
日本では、新生姜が出回る時期は夏〜秋にかけてですが、シンガポールでは一年中、新生姜(Young Ginger)を買うことができます。
スーパーのショウガ売り場には、いつも「Young Ginger」と「Old Ginger」(根生姜)の両方が並んでいます。
Young Ginger(新生姜)の方は、ジャムやキャンディーに利用され(もちろん、漬物にも)、Old Gingerは香辛料として主に使われます。
(Young Ginger)
もっと言うと、この2種類以外の「ショウガ」も並んでいます。
「Blue Ginger」 (ブルージンジャー)。
南姜(なんきょう)、タイジンジャー、ガランガルなどと呼ばれ、香りが強く、トムヤムクンなど、東南アジアの料理に使われます。
(薄らと青みがかっています)
「Yellow Ginger」(イエロージンジャー)
姜黄(キョウオウ) 、ターメリック、ウコン。
インド原産。
ターメリックやウコンと聞くと、パウダー状に加工したものを利用するものと思っていましたが、インドでは、生のターメリックをお料理に使うのでしょうか・・・。
シンガポールのインド系の人は、人口の10%近く。
イエロージンジャーを生で利用することも多いのでしょう。
沢山種類がありますが、私が利用するのは、Old Ginger。
これは、市場の乾物屋さんでも買うことが出来ます。
なので、市場に出かけた時には、野菜売り場ではなく、乾物屋さんで買っています。
乾物屋さんは比較的人が少なく、ゆっくり見れますよ。