シンガポールの旧正月準備はラストスパート

シンガポール生活

シンガポールの旧正月準備、大詰めです。

今年のシンガポールの旧正月は2月12日、13日

以前、パイナップルとオレンジの話題を投稿しましたが、それ以外の旧正月の準備風景についても紹介します。

 

コロナ禍の今年は、例年と比べるとだいぶ静かなのだと思いますが、シンガポールで迎える初めての旧正月なので、興味深く過ごしています。

 

今年の干支は「牛」

十二支の逸話では、神様が動物たちに、元旦に集まった早い順に12番までを年の主にすると約束。

真面目な牛が朝早いうちから出発する中、ネズミはその背中に乗っかって牛と一緒に最初に到着しました。そして、牛の背中からぴょんと飛び降りたネズミが一番、牛は二番に決まったらしいです。

今年は牛の様に、一歩一歩着実に進む年になるのでしょうか。

シンガポール旧正月の「飾り」

Pussy Willows / 猫柳

カラフルな猫柳が売られています。
春の訪れを知らせる植物であり、たくさんの花穂がつくところから、成長と繁栄の象徴として捉えられているそうです。本来は銀白色の花穂ですが、シンガポールではカラフルに色付けされています。

 

Luckey Bamboo / 幸運の竹(ミリオンバンブー)

こちらも猫柳と共に花屋さんの店頭でよく見かけます。
名前の通り、幸運を引き寄せると言うことで縁起物です。茎を輪にしているものもありますが、こちらはその家に調和をもたらし幸運とのチャネルとなる・・などの意味合いがあるようです。

暑さに強く、日陰でも育つことから室内の鑑賞用として日本でも売られています。
写真は飾り付けがありませんが、赤いリボンで飾りつけて、縁起の良さをさらに引出します。

 

Kumquat / キンカン

以前書いた通り、オレンジも富と幸運をもたらす縁起の良いものと考えられています。
その中でも、実を沢山つけたキンカンの鉢植えは門松の様に入り口に対にして飾られます。
こちらも、赤のリボンをつけて縁起の良さを倍増させます。

シンガポール旧正月の「食」

Yusheng(ユーシェン) / 魚生

刺身と千切りにした野菜のサラダ。
親睦会での食事で、縁起のいい言葉を唱えながら材料を並べた後、ローヘイ(掛け声)と言いながら、みんなでそのサラダをお箸で高く持ち上げるそうです。高いほど、一年の見通しが良くなる・・らしいです。
今年は、ユーシェンはフェイスマスク着用で心の中で唱える・・とのお達しが出ています。

(Photo : Lai Wah Restaurant)

 

Nian geo(ニンガオ) / 年糕 New Year Cake

もち米で作られた、丸い形の甘いお餅です。
中国が発祥ですが、シンガポールでも旧正月に食べられます。

ニンガオは「年高」と同じ発音で、年々高いところへ進むとの意味があり、縁起物です。
また、各家庭にいる「かまど神」(Kitchen Stove God)が、中国の最高神である「天帝」(Jude Emperor)へ、一年に一度その家庭の報告をする際に、悪口を言うのを防ぐために、甘くてネバネバしたお菓子を捧げ物とした・・と言う、伝説(?)のある食べ物でした。

 

Bak Kwa(バクワ) / 肉干

甘辛く味付けしたバーベキュージャーキーです。
幸運を象徴する紅色で、いつもより少し高級な食べ物として、旧正月前には長い行列ができるそう(人気のお店に)。今年は、オンラインでの注文に切り替わり、恒例の大行列は見られないかもしれません。

(Photo : KIM HWA GUAN)

 

パイナップルタルト

「富がやってくる」と発音が同じ、パイナップルを使ったタルトは、家族に幸運と繁栄をもたらすと信じられている、縁起の良いお菓子です。
来客も多い時期なので、その他、甘いお菓子も準備します。

シンガポール旧正月の「習慣」

紅包(アンパオ) / お年玉

赤は幸福と幸運の象徴とのことで、赤い袋にお金を入れ、子供と独身の人に渡します。
中には偶数額の新札を入れ、受け取る側は渡した人が見ている前では、その袋を開いてはいけません。マナー違反になってしまいます。

今年は、これがネットでの受け渡しになりそうです。

新札を手に入れるための銀行に並ぶ列の縮小と、環境への配慮から、シンガポールの中央銀行である金融管理局(MAS)e-hongbaoの利用を呼びかける、アナウンスを出していました。

 

Lion Dance / 獅子舞

日本でもお正月に獅子舞がありますが、こちらでも獅子舞があちこちで見られる様です。(今年はオンラインで見るのでしょうか・・)
勇ましい獅子の踊りに加え、ドラムやシンバルの音が、悪霊や不運を追い払ってくれます。

獅子舞ビギナー向けに書かれたイラストです → こちら

 

爆竹

旧正月に大量の爆竹を鳴らします。
中国のお正月の風物詩ですね。その音で悪霊を追い払うのです。
シンガポールでは爆竹を鳴らすのは、許可されていない様で、その代わり、爆竹を形どった飾り物が売られています。(電子爆竹音付きの飾りを勧められました。買っていませんけれど💦)

 

その他、いろいろ

  • 旧正月の前日までにお料理の準備は済ませる
    運を切る、家族や友達との縁を切るにつながるので、旧正月当日はハサミやナイフを使わずに過ごしたいです。
  • 旧正月の当日は髪の毛を洗わない
    髪を洗うことは富と繁栄を洗い流す(中国語の髪の発音が「富」と同じ)意味にもなるからだそうです。同じ理由で洋服も洗わない方がいいらしい。
  • 旧正月にはなるべく明るい色の洋服を着る
    中でも、赤と金は良いとされていて、その反対に、白と黒は悲しみの場を連想させるので避けた方がいい色です。
  • 旧正月前までに掃き掃除は済ませる
    旧正月当日の掃き掃除は、家にやって来た運を掃き出す意味につながるので、それまでにしっかりお掃除しておくようにと書かれていました。

 

私も何か玄関に飾りたいと思い、出掛けた時には探しているのですが、なかなか気に入ったものに巡り合えていません。

とりあえず、パイナップルの飾り物?

トゥ
トゥ

ちょっと、違うんですよね・・・

 

 

(前回搬入途中だった、チャイナタウンの牛さんは、中央分離帯に配置されていました)

 

旧正月当日の様子は → コロナ禍 シンガポールの旧正月初日は・・静かです

タイトルとURLをコピーしました