シンガポールの洗濯物干しが危険に見える件

シンガポール生活

海外で暮らすとなると、お洗濯事情も気になるところ。

日本では、日当たりの良い場所に、堂々と洗濯物を干すのが当たり前です。

が、実はそれって世界で見ると少数派なんです。

シンガポールはというと、他に漏れず、洗濯物は家の正面に堂々とは干しませんが、家の裏に堂々と干すのでした。
日本にいた時は、シンガポールって聞いて、洗濯物のある風景は想像していませんでした。

日本の洗濯物の干し方は一般的じゃ無い?

私が、日本の洗濯物の干し方は常識では無いんだ!と、知ったのは家族でブラジルに住んだ時です。

マンション8階のお部屋には、内ベランダがあり、そこに洗濯機と干し場がありました。そこはもちろん日陰です。

洗濯物に太陽の光が当たらない

太陽の光に当てないと消毒されないんじゃ無い?それに、しっかり乾かない気がする・・。
根拠はありませんが、漠然とそんなことを思ったものの、あっという間にその習慣の方に慣れた挙句、帰国して思ったのは、

トゥ
トゥ

やけに洗濯物が目につくなぁ。カラフルすぎて、統一感がまるで無い感じ。

と、逆に日本の方が、変じゃ無いのだろうか・・・そんな風に思ったのでした。

海外で一般的な干し方は、洗濯物は人に見せない

ブラジルはポルトガルの植民地でしたので、建物の様式などは、ヨーロッパの考えが引き継がれています。

そのヨーロッパでは、家の中、もしくは中庭側に洗濯物を干すのが主流のようで、景観を損ねるという理由から洗濯物は家の正面に干さないのが、一般的です。

ただ、ドイツは、部屋の中で干すことにも厳しいらしく、湿気によるカビの発生などが、賃貸契約の中で禁止事項として入っており、そうなると、一体全体洗濯物はどうしているのか不思議です。

 

そして、アメリカです。もう、乾燥機一択


アメリカは、電気代が日本と比較すると安いのもあるからでしょうか。2019年の、原油生産量世界一はアメリカです。さすが。

 

一方、中国正面に出すタイプでした。特に上海や南の方(北京は昨今では、空気の汚染などもあり積極的に屋内の様です)

シンガポールの場合

シンガポールは、というと、外に堂々と干します

ただし、建物の正面ではなく、「裏側」にです。

ヨーロッパの景観を重んじる考え方と、中国の干し方が合わさって、こうなっているとは思うのですが、それにしても、危ない感じがします。

その干し方は、竿の片側だけを建物にかけて、反対側は外に突き出すと言う・・・。

濡れた洗濯物は重さも結構あるので、それを支えるのも一苦労では無いかと。急なスコールで、慌てて取り込むのも間違いが起こりそうですし。

そして、上の人が干すものによって、下の人に被害が出たりも。(濡れたモップもここに干したりすることがあるらしいです)

 

この景色は、表通りを通っていると気づかないのですが、HDB(政府の建てた公団住宅)の下にあるホーカー(屋台街)へ出かけたりすると、途端に生活という現実と共に見えてきます。

シンガポールの人は、80%以上がHDBに住んでいると言われており、HDBの洗濯物干し環境が、この仕様なのです。

この洗濯物の干し方については、転落や上からの落下物で怪我(死亡)をしたり、近年では強風による事故も発生したりと、安全性に問題があるとの認識のもと、徐々にではありますが、改善されてきています。

2002年以降に建てられたHDBに関しては、少なくとも外へ突き出す方式ではなくなり、さらに、古い建物については、T字型の支えを付ける対応も進んでいるらしいです。
(シンガポール国家開発省)

そうそう、せめてこのくらいの支えは欲しいです。

 

それにしても、何回見ても危険です。この干し方。


 

最近は、こんな電動の昇降機付きを取り付けている家庭も多いみたいです。

かく言う、我が家ですが、乾燥機付きのお部屋でしたので、ほば乾燥機です。
乾燥機にかけたく無いものだけ、室内置きの小さな物干しを使っています。

それに、そもそもTシャツ生活なので、気にしなければならないことも少ないしですし。
日本では、外干しもしくは、浴室乾燥機を利用していて、乾燥機を本格的に使ったのは初めてですが、

  • 干す行為が無くなり時短になる
  • タオルがフワフワになる

もう、これだけで、

トゥ
トゥ

乾燥機、万歳!

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