丈の高い猫柳、門松の様なキンカンの鉢植えに、赤と黄色のケイトウの鉢植え。
旧正月の風物詩です。
モールやお店で飾りつけが始まると、旧正月が近づいてきた証拠です。
旧正月に飾る植物たち
2022年のシンガポールの旧正月は、2月1日と2日です。
旧正月を迎える準備が進んでいますが、前回はお菓子を紹介しました。

今回は植物。
クリスマスが終わって、年が明けると目に入ってくるのが、旧正月用の植物です。
しかも1つではなく、いくつも。
よく見るものを、4つ・・・おまけが加わって、全部で5つ紹介します。
猫柳(Pussy Willows)
春の訪れを告げる植物、猫柳。
毛皮の様なフワフワした蕾をつけます。
蕾が沢山付くところから、成長と繁栄を象徴し、旧正月の飾りとして人気です。
自然の蕾の色は、白やグレーですが、様々な色加工が加えられて売っています。
枝の長さは2m近く。持ち帰るのが一苦労です。
お手入れは、週に2度ほどの水交換。
蕾が萎れることも無いので、旧正月をお祝いする間(2月いっぱい)、楽しめます。
この枝の使い方ですが、そのままではなく、可愛くておめでたいオーナメントで飾り付けするんです。
幸運の竹(Luckey Bamboo)
幸運の竹は、旧正月にもちろん人気です。
竹は、中国では強さの象徴。
室内の鑑賞用として、初心者でも手入れが簡単で、持ち運びがラクなのも人気の理由でしょうか。
鉢に入る竹の本数にも意味があり、2本は愛の表現、7本は健康を表すと言われているそう。
さらなる運気アップを狙って、赤いリボンや金のオーナメントで飾り付けします。
ケイトウ(Celosia Plume)
ケイトウ(鶏頭)の鮮やかな色とその形は、雄鶏のとさかに似ており、中国語では「鸡冠花」と呼ばれています。
「鸡」は「酉」を意味し、中国語の「吉」と韻を踏んでいることから、中国文化では鶏は縁起が良いとされているそうです。
それ以外にも、夜明けと共に鳴くことで邪気を払う力があると、信じられていたりするらしいです。
幸運と繁栄の証として、好まれる花の一つです。
シンガポールの旧正月でよく見かけるケイトウは、筆の先の様な花(セロシア・プルーム)が多いです。
ケイトウは何種類かのグループに分かれており、これは、羽毛ゲイトウグループになります。
花穂の形が、鳳凰の尾のように見えることから、中国文化圏で親しまれているそうです。
そもそも、色もめでたいですし。
旧正月の飾り方は、鉢植えの状態で利用されます。
鉢植えなので、水やりさえしっかりできれば、長期間楽しめます。
キンカン(Kumquat・Mandarins・tangerines)
オレンジ全般、富と幸運をもたらす縁起の良いものと考えられています。
キンカンもマンダリンオレンジも、中国語の縁起のいい言葉と似た響きがあると共に、見た目も金貨を沢山つけている木の様で縁起物となっています。
キンカンの鉢植えを玄関の近くに置くと、そこに足を踏み入れたときに幸運を呼び込むと信じられており、また、色も気持ちを明るくします。
そんなことで、日本の門松もしくはクリスマスのクリスマスツリーの様に、この季節には欠かせないものの一つです。
これらの植物を飾った結果、最終的にこの様な状況になります。
こんなのも(金のなる木)
オーチャードの高島屋に入っている花屋さんで、見かけました。
金のなる木。
こちらでは、ヒスイの木(Jade Plant)と呼ばれています。
葉は肉厚で楕円形、まるでコインの様です。
鮮やかな色は絶え間ない成長と高価なヒスイを連想させ、繁栄と幸運を象徴する植物です。
水分を多く必要とせず、長持ちします。
同じ花屋さんにあった、また別なフラワーアレンジメント。
日本ではちょっと見たことない(笑)、こんなにお金のオブジェを使ったアレンジ。
参考:

我が家の飾り
我が家の飾り付けは、猫柳にしました。
近所にあるIKEAで、大量に販売されているのです。
トラのオーナメントとピンクの猫柳を買い、花瓶へ。

ん、何だかスカスカ!?
猫柳10本では、ボリューム不足でした。
IKEAへ再び出かけて、もう1束買ってきました。
お店が近所で助かりました。
この猫柳、今から旧正月の期間中、2月末まで水換えだけで楽しめると思います。
皆様は、花瓶のサイズに合った本数を購入してください!
IKEAでは、2m近くある猫柳を、10本 S$8.9(800円弱)で購入できます。
旧正月の前は、品数も色も少なくなるので、買うなら今です。
去年は植物について、こんなことを書いていました。
