ブーケと会場の花以外で、何か決めることってあるんだっけ?
実は、いろいろあります。
新婦にはヘアオーナメントやリストレットなどの、ブーケ以外に身に着ける飾り、新郎は胸に付けるブートニア、そして、両親への花束もあります。
ブーケが決まったからと言って、「ほっ」としていてはいけません。
「ウエディングで使う花」についての第二回目は、人に関わる小物類の花についての話です。
新婦の小物
ヘッドフラワー
新婦がブーケ以外で花を身に着ける場所と言えば・・髪の毛です。
髪の毛につける花を、「ヘッドフラワー」 (髪飾り全般では、ヘアオーナメント / ヘッドドレス)と言います。
白のウェディングドレスの時は、髪飾りはティアラでシンプルにが一般的です。ベールもつけますし。
なので、髪を花で飾るのは、お色直しのドレスの時がお勧めです。
完全に私の主観ですが、日本人の黒髪と花は、相性が良いように思います。
また、ドレスは変更せずに、ブーケをだけを白から色付きのものに持ち変え、髪にも同色の花をあしらえば、立派なお色直しになります。
「ヘッドフラワー」は大きく分けて、2タイプ
- 花を一本ずつ別々に準備してもらい、組み合わせるのはヘアメイクさんにお任せするタイプ
- コサージュのように、あらかじめ花で形を作っておくタイプ
最初のタイプは、信頼できるヘアメイクさんがいれば、自由が利くのと、価格を少し抑えることができます。花の挿す位置などは、ヘアメイクさんにお任せになりますが、ある程度の希望を伝えておくことで、上手くアレンジしてくれることと思います。
もう一つのタイプは、「メリア(*)」や「花冠」などの、あらかじめ花で形をフローリストが作るタイプです。ヘアメイクさんは、作ったものを髪に固定してもらうだけです。花屋さんの技術が必要になるので、打ち合わせをして形までしっかり決めておきます。
(*)花弁だけを集めて、一つの大きな花にすること
ヘアーに使う花は、ブーケと同じ花で準備をします。
自分で準備する場合は、色合いをブーケと合わせることで統一感が出るような、花選びとします。
花冠については、例えば、ブーケで使っているしっかりしたバラを入れる・・となると、ボリュームが出過ぎてしまう時があります。メインのお花ではなく、サブで使う小花や、花の直径が小さくなる同色のスプレーバラで作ってもらうと、清楚で繊細な髪飾りとなると思います。
どちらにしても、イメージするものがあれば、「写真」を見てもらうのが間違いがありません。色は違っても「形」がイメージできるもの、または形は違っても「色」が参考になるものなど。
リストレット
「リストレット」も目を引くお花です。
時計のように、手首につける小さな花のアレンジのことです。
ブーケを持たないシチュエーションで、手首に花がついていると華やかになります。(例えば、キャンドルサービスの時など)また、自分で持たなくて良いので、新婦には扱いやすい花です。付けていることを気にする必要、無しです。
ロンググローブをつける場合はちょっと難しいですが、ショートグローブを選んだならば、検討してみても、良いのかなと思います。
また、ブライズメイドのみんなに同じリストレットを付けてもらうというのも、特別感・連帯感が出て、テンションの上がる仕掛けです。
新郎のブートニア
ブートニアの由来
新郎が身に着ける花は、「ブートニア」です。
ブートニアは、新郎が胸につける小さな花束のことです。
承諾した女性は、花束の中から一輪を取り出して、男性のボタンホールに挿した・・
というのがブーケとブートニアの始まりと言われています。
そのため、ブートニアにはブーケと同じ花を使います。実際には、一輪ではなく、小さな花束のように形を整えたものを左襟に挿します。
実は、男性のスーツの左襟にある、ボタンホールのことを「フラワーホール(Flower Hole)」と言うのです。そのままですが、花を挿すための穴だったんです。
今はボタンホールを使わずに、左襟にピンで留めるのですけれど。
ブートニアの付け方
ブートニアは左襟につけますが、生花で作った場合は、「コサージュピン」と呼ばれる、まち針の大きなもので留めることが多いです。(ピンも花屋さんが準備してくれます)
慣れないと自分でつけるのは難しいので、衣装さんにお願いしましょう。
襟の二箇所に針を通し、間にブートニアの茎の部分を差し込むようにします。
大きかったり、重さがあるような場合は、2本のピンを使ったりもします。
ブートニアの由来からもわかるように、結婚式ではブーケとセットで捉えられるのもなので、ブーケの値段の中に含まれている場合が多いです(要確認)。
ブートニアは必須と書きましたが、例外的につけないケースもあります!
新郎が和装や、職場の制服(詰襟)を選ぶケースです。
両親への花束贈呈
結婚式を引き締めるシーンの一つになるとも言われています。
照れくさいし、お金もかかるしいらないわ、と言われたりすることもあるかもしれませんが、ここはしっかり押し切って、「花束贈呈」を。
花束は、お母様がいれば、両家のお母様に渡します。
決まりはありませんので、お母様の好きな色や花で花束を作ってプレゼントすれば、お式の後も楽しめるでしょう(花束は同じものでなくても、大丈夫です)。
花束贈呈、お母様が主役のようですが、その時お父様は???
ちょっと手持ちぶたさとなってしまうお父様に、コサージュ(胸につける花)を差してあげる・・というのも人気がありました。
こちらのコサージュは新郎のブートニアとは異なり、コサージュピンを使うのではなく、コサージュの茎部分を直接ポケットに差し込みます。
緊張している中、小さなピンで花を留めて下さいなんて、言われないので大丈夫です。
ポケットに差し込んで花がしっかり正面を向く様、茎の長いコサージュとなります。また、リボンは新郎が白を使うので、茶色など白以外の色にするケースが多いです。
結婚式の様子が、徐々にイメージ出来てきたことと思います。(他にも決めることは沢山あって、気が遠くなりそうですが・・)
次回、最後は会場装花についてです。
コロナ前の様子にはなりますが、ここも決めることが多いです。
どんなところに花をあしらうのか知っておけば、自分の結婚式ではもちろん、人の結婚式に招かれた時にも、注目ポイントが増え、いろいろな意味で披露宴の間も、楽しく過ごせることと思います。