ウエディングの花ってそんなに高いの!?
見積もり額を初めて見た時、大抵の人がそう思うのです。
それだけに、自分達にとって何が必要で何が不要か、考える材料を持っていることは大事だと思います。費用の目安と共に、ウエディングの会場装花いろいろについて、簡単に解説します。
最後となる第三回は、会場装花についてです。
ウエディング会場 花で飾る場所は?
ウエディング会場では、例えばこんな場所に花を飾ります。
- メインテーブル(高砂)
- ゲストテーブル
- ナプキン
- ケーキ
- ケーキナイフ
- 乾杯グラス
- キャンドルトーチ
- 受付
- ウェルカムボード
- マイク
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飾らない場所が無いくらいです。
会場装花は、来客の結婚式の印象に大きく影響する部分では有るので、盛る・省くの判断が適切にできるといいですね。
各場所で使う装花について
まずは会場のテイストを決定
ナチュラルな感じにするのか、スタイリッシュにするのか、シックに決めるのか・・・。
会場の壁や床、使うテーブルクロスやナプキンの色と合わせ、会場をどんなテイストにするか決めたら、それぞれの装飾について考えていきます。
自分のイメージする結婚式に近い写真があれば、花屋さんに是非見てもらってください。
特に準備をしていない場合は、花屋さんにサンプル写真を見せてもらい、その中から自分のイメージに近いものを伝えます。
結婚式場によっては、装花プランを準備しているところもあるので、そこから選ぶことも可能です。
メインテーブル装花
メインテーブル装花
主役の2人を引き立てる、メインテーブル(高砂)に飾る花です。
費用目安:30,000円〜100,000円
主役の顔が着席時にも埋もれてしまわないよう、高さは出しません。
花以外にも、キャンドルや、花弁、グリーンなども利用します。
値段の開きは、使う花の数と種類によります。
式終了後、このお花はどうするかというと、
- 来客退場時に配る
- 二次会で利用する
大抵このどちらかでした。
来客退場時に配る場合、ラッピング資材の準備もお花屋さんになるので、最後の対応方法までしっかり決めておきます。
二次会で使用する場合、同じ式場内の別のお部屋で二次会をする場合には、お花屋さんが移動も担当してくれます。別な二次会会場の場合は、お友達に運搬をお願いしておきましょう。その場合、あまり大きなアレンジだと大変なので、小ぶりのアレンジを三つ作ってメインテーブルに置く、などの対応も考えておきます。
ゲストテーブル関連の装花
ゲストテーブル装花
ゲストテーブルの中央に飾る花です。
費用目安:3,000円〜10,000円(1卓)
メインテーブルと同じ花でアレンジします。ゲスト同士の目線を遮らない高さのアレンジとします。(低めにするまたは、目線の上にボリュームを持ってくる)
花以外の副素材、キャンドルや鏡、水などを使うことも多いです。
花のデザインによって、ゲストが持ち帰れるものと持ち帰れないものがありますので、事後の対応も決めておきます。持ち帰りなら、持ち帰り用袋の準備も花屋さんにお願いします。
私の働いていたところでは、ガラスボールやシリンダーを使ったアレンジも多く扱っていました。ガラスボールの下に鏡を置く装花もよくセッティングしました。
ナプキンフラワー
ゲストの各席に置く花です。
費用目安:300円〜1,000円
ランの花を一輪置く・・というパターンを比較的多く経験しました。
ランの花は花首だけでも、1日しっかりしていますし、色も豊富です。ゲストの数だけ花を飾るので、会場が華やかになります。
ナチュラル感を出したければ、グリーンの枝を一本添える・・なんていうのもありました。
ケーキ関連の装花
ケーキ装花
ケーキに直に飾ったり、グリーンを添えたりします。
費用目安:5,000円〜20,000円
ケーキについては、ケーキを乗せた台の周りにグリーンを置くだけというのも多かったです。緑が多いと、ナチュラルな雰囲気が出るので、ガーデンウェディングなどの場合は、特にお勧めです。
ケーキナイフ装花
ケーキナイフの手元に花を飾ります。
費用目安:3,000円〜7,000円
ケーキカットの演出でクローズアップされる場所です。
ただ、リボンをつけるだけでも華やかさが出ますので、こだわりが無ければ、リボンのみでお花無しでも大丈夫だと思います。
キャンドルトーチも同じ価格での対応になります。
それ以外の装花
乾杯グラス
新郎新婦の乾杯用のグラスにも花をあしらいます。
費用目安:1,000円〜3,000円
ケーキカット同様、乾杯の時に目がいきますね。
グラスの足に花を取り付けるための資材も存在しています。以外に利用する人は多くありませんでした。
受付装花
受付テーブルに置く花です。
費用目安:3,000円〜5,000円
普通のテーブルアレンジになります。持ち帰りも可能なので、受付をお願いしたお友達にプレゼントするパターンも。アレンジの大きさで費用が変わります。
ウェルカムボード
事前にフローリストに渡し、飾り付けをしてもらいます。
費用目安:5,000円〜10,000円
生花の場合、オアシスをボードに固定して飾ります。
マイク装花
マイクスタンド装飾用の花です。
費用目安:1,000円〜3,000円
マイク装飾はそれほど一般的ではなかったです。
装飾で気を付けるポイント
ウエディングフラワーで、「イメージと違った」とか「びっくりするほど予算オーバー」なんて、後悔したくはありません。
そうならないための注意ポイントです。
<花屋さんへ自分のイメージを正しく伝える>
- 写真でイメージを共有する
- イメージに合っている部分を具体的に伝える(色なのか、形なのか、使っている資材なのか・・など)
- 花以外の付加情報を共有する(テーブルクロス・ナプキン・ドレスの色や形・・など)
<費用を低く抑える>
予算オーバーの幅を縮めるポイントはこの3つ。
- 季節の花を使う
- 花の指定をしない(色合いや花を指定して、その時手に入る似た花で準備してもらう)
- グリーンを多く使う
ウエディングの花の場合、花の損傷やいたみの事も想定し、仕入れは必ず多めです。
また、デザインの検討を含む資材の準備や水揚げなどの事前の作業や、当日のセッティングと片付けまで人の手がかかっています。
費用を低く抑えるには限界があり、どうしても、花の費用で驚く・・ことになってしまうのです。
会場装花は、当日にしか見ることができません。
そこでガッカリにならないためにも、お花屋さんとしっかりコミュニケーションを取ることが、結婚式を成功に導く重要ポイントです。
末長く、お幸せに!!