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自分のイメージする「木の定義」が間違いだった マストツリー(偽アショカ)

フラワー

木の枝は、上だけじゃなくて、にも伸びるんです。

自分の思う「木の定義」に当てはまらなくて、驚きです。
そんな木を調べてみました。

それにしても、この年になってもまだまだ驚くことばかりです。

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光を求めて、上に伸びない!?

初めは、シンガポール植物園で気づいたんです。

枝が下に伸びている木。

トゥ
トゥ

え、木って、葉で光合成をするために、枝は太陽に向けて上に成長するんじゃないっけ!?

枝という枝全てが、上ではなく下に向いています。
柳のように、枝が細ければまだしも、しっかり太い枝なのに!

この木は、私の思い込んでいた、「木の定義」とは相入れない状況でした。

それでも、植物園に有る木なので、特殊な木かもしれないと思い、その時は写真を取っただけで終わりました。

 

ところが・・・

マリーナ・ベイ・サンズへ行った時です。

 

トゥ
トゥ

こ、これは!

 

あの木が、整然と植えられているではありませんか!

まるで、傘お化けのような円錐形の木々。

マストツリー

いつも知らない植物を確認する時は、Googleレンズというアプリを使っています。

Google レンズ - Google Play のアプリ
カメラを使うだけで、翻訳、植物の名前の特定、商品の検索などができます

 

アプリを使って、わからないものを撮影したり、撮影済みの写真をアプリで取り込むと、インターネット上のその写真に似ているものを候補としてリストアップしてくれます。

 

出てきたのは、Polyalthia longifolia(ポリアルティア・ロンギフォリア)

バンレイシ科(Annonaceae)ポリアルシア属(Polyalthia)、インド・スリランカが原産の木です。
偽アショカ 、マストツリー、インドのマストツリーとも呼ばれます。

 

インドとスリランカでは神聖な木と見なされており、一般的にはヒンドゥー教の寺院の周りに植えられているそう。
東南アジアでは、良く目にする木でした。

 

一般名の「マストツリー」の由来は、帆船のマストを作るために使われた木から来ているらしく、真っ直ぐな樹形を見れば、ネーミングに納得です。

 

木の高さは、15mから20mにもなります。

こちらの樹形は「振り子」型。
実は名前にも「var. pendula」(振り子)の単語が付くようです。

 

幹は上へ上へと成長しますが、枝の方はというと、地球の重力が原因だけではなく、付け根部分からしっかり下に湾曲しています。

 

葉は、密集しているものの重ならないような構造。新しい葉は下に向かって生えます。

 

槍のように細長く、20cm近くも長さで、縁は波打っています。

 

ヒンズー教では、この葉をつなぎ合わせて儀式で使う事もあるようです。

花はというと、年に2度咲き、その後に小さな実をつけます。
こちらは鳥やコウモリの餌となるようです。

シンガポール植物園

 

それにしても、下へ下へと向かって伸びる木、花をつける事もわかったので、今度見かけた時には、葉のかげものぞいてみようと思います。

薄いグリーン色の小さな花が咲くようです。

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