注文したはいいけれど、食べ方が分からず困りました。
それが、インド料理の「パニプリ」。
インドの人に人気のあるスナックだそうです。
インドのスナック
リトル・インディアを歩いているときに、気になりました。
ピンポンボールの様な形をした、お菓子みたいなものがお店の端に積まれていました。
(Photo:tasteatlas)
その時は、他のことに気を取られ、それが何か確認しないままとなっていました。
その翌日のこと、夕食を食べに出かけたインド料理屋(Yummy Punjaby)に、それがありました!
近所のインド料理屋で注文
メニューの写真に、あの丸いのが載っていました。
メニューの名は、「Tangy Puchkas」(ピリッとしたプチカ)。
添書きには、「6 flour balls filled with tangy, spicy herbal concoction.」(小麦粉で作った6個のボールに、ピリッとした辛さのハーブを詰めました。:訳DeepL)
値段も500円位なので、注文してみます。
しばらくしてやってきたのは、こちら。
これはどうやって食べるんだろう?
この小さなグラスに入った、濁った汁は、飲んでいいものなのか?
見かねたお店の人が教えてくれました。
液体をこのボールの穴に入れるんだよ。
液体はタマリンド。
タマリンド:マメ科の植物で、料理の酸味料として使われる他、ピクルスやシロップなどにも利用される果物
穴に液体を入れようとするものの、なかなかうまく行かない。
そもそもうまく注げなかったり、ボールの中に入りきらない、あげく、下が破れていて液体が流れ出たり。
手で摘んで口に放り込めば、一口で何とか食べれるものの、液体が垂れてしまうので、スプーンに乗せた状態で口に入れようとするのですが、スプーンと一緒では、大きすぎて口に入らない。
もたもたやっていると、再びお店の人が。
液体は全部入れなくて大丈夫だよ。
その後は、何とか手で摘んで食べました。
外側はサクサクした食感の薄い皮、中にポテトサラダに似たものが入っています。
そして、問題の液体は、少し酸味があります。
プチカとはパニプリのこと
メニュー名に入っている、Puchkas(プチカ)は、「パニプリ」のこと。
パニプリは、インドの定番おやつだそうで、パニは「水」を、プリは「生地を揚げたもの」。
皮は、全粒粉やセモリナ粉が使われ、油で揚げます。
その中に入るのは、スパイスを効かせた、マッシュポテトや豆、玉ねぎなど。
液体にはタマリンドの他に、ミントやライムなど入っているそうで。
近隣諸国にも広がっており、特にネパールでは、女性に人気なのだとか。
近年では、伝統的なものの他に、新しい食べ方も出てきています。
ウォッカやチョコ、アイスクリーム、そしてアボガドなどを入れたものも、登場しているらしいです。
コロナ禍でも、通常通りに販売が続けられたという、インドの人にとって人気のあるスナックだそう。
結局、タマリンドの入った液体は半分以上、グラスに残ったままとなりました。
それだけで飲みたいか・・というと、そういう訳ではなかったので。
今回、タマリンドを調べてみたところ・・
体にいい効用が多く、積極的に取り入れたら良いものだということがわかりました。
- 疲労回復効果
- 腸内環境を整える効果
- メタボリックシンドロームを予防する効果
- 新陳代謝を活発にする効果
参考:若さの秘密(タマリンド)
タイやインドでポピュラーで、熟した果肉は、甘さより酸っぱさのある干し柿にも似ているらしく、ペースト状にして利用します。
これが、「チャツネ」と呼ばれるインドの調味料に含まれる材料の一つとなります。
カレーのコクを出したり、薬味として使われます。
パニプリと一緒に出てくるタマリンドの入った汁は、嫌いでなければ、そのまま飲んでも良さそうですね。