シンガポールで卵を選ぶ

シンガポール食

黄身の色が薄いのは何故かしら?

シンガポールで、卵を割るたびに思っていました。
そして、種類もたくさんあって、何をどう選ぶのがいいのか、迷います。

最近になって、やっとわかってきました。
今のところは、国産の卵を買えたらいいなと思っているところです。

卵の種類がたくさんありすぎる

シンガポールの卵は、黄身の色がどれも薄いのです。
しかも、店頭には沢山種類があって、売り場の前で若干途方に暮れました。

トゥ
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普通の卵はどれですか?

いくつか試してみて、なんとなく分かってきたので、何がいいのか確認してみることにしました。

色による違い

そもそも、黄身の色の違いはどこから来るのでしょうか。

調べてみると、鶏が食べる餌の違いだそうです。しかも色は栄養価や味には無関係
とうもろこしだとオレンジっぽい色で、小麦や米を食べていると白っぽい色になるんです。

 

日本では、黄身の色が濃い方が好まれるので、色を出すために、パプリカマリーゴールドを与えたり(着色料が添加された餌を食べている場合もあるらしい・・)するらしいです。

結論:黄身の色が薄いことは、気にする必要無し。

むしろ、着色料が使われていない証明にもなるので、色が薄いのは良いことかもしれません。

 

 

卵の色といえば、殻の赤・白も気になります。
シンガポールでは赤い卵が主流で、白い卵はあまり置いていません。

 

こちらは、鶏の種類の違いが殻の色の違いでした。
羽が茶色い鶏が産む卵は赤い殻で、白い羽の鶏が産む卵は白い殻

結論:殻の色の違いは、気にする必要無し。

殻の色の違いは、卵の栄養価の違いではありませんでした。

販売されている卵の種類

卵の種類には、栄養素の違いによる種類と、それ以外(鶏の違いなど)とがあります。

栄養素の違いによる種類

デザイナー卵

鶏の餌に特定の栄養を加え、栄養素を強化した卵のことを、そう呼んだりもするそうです。
様々な種類が販売されています。

 

  • Carrot Eggs
    人参を飼料に。ルテイン(目の老化防止)、ビタミンA、ビタミンE

    (Photo :  Seng Choon Farm)
  • Golden Corn Eggs 
    日本人には馴染みのある黄色いコーンが飼料。高タンパク、ローカロリー
    (Photo :  Seng Choon Farm)
  • Eggs With Omega 3
    動脈硬化を予防する必須脂肪酸、サバやイワシなどの青魚、アマニ油、エゴマ油に多く含まれる

    (Photo :  Lazada)
  • Eggs With Vitamin E
    ビタミンEを強化

    (Photo :  Lazada)

 

*オメガ6を多く含む卵も売っていますが、こちらは動物性脂肪やサラダ油に含まれているらしく、日常の食生活で摂取出来ているので、わざわざ選ぶ必要はないと思われます。

栄養価以外による種類

他には、こんな卵の種類があります・・。

  • PASTEURIZED EGGS
    低温殺菌済の卵
    生で食べられる卵です。スーパー(Cold Storage)では、常温ではなく冷蔵エリアで販売しています。ドン・ドン・ドンキに行かなくても、卵かけごはんが食べられます。
    白身が透明ではなく若干白っぽい。

    (Photo : Egg Story)
  • CAGE-FREE EGGS
    鶏舎で放飼の鶏の卵
    シンガポールでは鳥インフルエンザへの感染防止目的で、国内で生産される卵については、鶏舎の中での放飼しか認めていません。
    少なくともほとんど動く余地の無い籠の中ではないので、Cage Freeとなっています。

    (Photo :  Lazada)
  • KAMPUNG EGGS
    カンポン種が産んだ卵
    カンポンはマレー語で「村」「田舎」の意味があり、田舎の農場で走り回っている鶏・・をイメージしてしまいますが、ここでは鶏の品種のことです。

    (Photo :  Lazada)
  • FIRST BORN EGGS
    若鶏が生んだ卵
    卵を産み始めてから1ヶ月程度の期間の卵。小ぶり。栄養価に違いはない。

    (Photo :  Seng Choon Farm)

 

 

もう一つ、値段に影響する卵の種類がありました。

卵の大きさです。
シンガポールでは、サイズ表示の規格は無いようで、グラム数が書かれています。(大きい卵はBIGとかLargeと入っています。)

(Photo :  Lazada)

 

ちなみに、日本の規格です。

サイズ

重さ

LL

70g76g未満

L

64g70g未満

M

58g64g未満

MS

52g58g未満

S

46g52g未満

SS

40g46g未満

国産それとも輸入

最後は、国産輸入かの違いです。

シンガポールで消費される卵のうち、国産は全体の30%70%はマレーシアなどからの輸入です。
現在、政府認定の国産卵を扱う農場は3箇所
(国産品はどこで買えるの? → https://www.sfa.gov.sg/fromSGtoSG/where-to-buy

 

Seng Choon farm

Chew’s(周氏)

N&N Agriculture

 

Fair Priceで売っているPasarの卵にもSGマークが付いているのですが、3つの農場とは関係なさそうなのですが・・。これは、政府のお墨付きは無いけれど、国産?ということなのかしら。わかりません。

(赤いSGマークが)

(左:Pasar Omega3(国産?) 右:マレーシア産 こちらの方が黄色が濃い)

結局のところ・・

白より赤い殻、黄色よりオレンジの黄身がいいんじゃないかと、勝手に思っていました。
けれども、そこに意味は有りませんでした・・。

 

これからは、卵から取りたいと思う栄養素を持つものと、サイズを気にして選ぶことにします。

あとは、シンガポール産を意識して、出来れば3の農場の卵であることを確認して、購入しようと思ったのでした。

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