
これは、米朝首脳会談の時に、署名で使われたテーブルですよ。

え、そうなの!?
パネルを見ていたら、思いがけずテーブルの説明を受けました。
美術館は、絵画だけでなく建物自体の歴史や、来客者を楽しませるような仕掛けもあったりして、見応え充分、楽しい時間を過ごしました。
地下から5階まで展示があるので、じっくり見るとかなり時間がかかりますが、美術関係に興味がある方にはお勧めです。
ナショナルギャラリー
最寄り駅はCity Hall。
その駅の名となっている市庁舎(City Hall)と旧最高裁判所の建物が、2015年にナショナルギャラリーシンガポールとしてオープンしました。
東南アジア最大級の近代美術館です。
チケットはネットで事前購入し、地下一階にあるチケットカウンターで入場パスと交換してもらいます。
入場パスはシールになっているので、洋服の目立つ位置に貼っておきます。
そのシールさえ着けていたら、

You can go anywhere you want!
(どこでも好きなところに、行っていいんだよ!)
だそうで。
館内は、順路は決められてはいません。
パンフレットもしくは事前にダウンロードしたアプリで、好きなように廻ります。
事前予約で館内ツアーもやっているので、案内してもらうというのもありです。
見所
建物自体
まずは「市庁舎」。
3階の中央部分が市庁舎室で、ここはシンガポールにとって重要な歴史が作られた場所でもありました。
第二次世界大戦での日本軍による占領、一回目の独立記念日のパレードもこの前で行われました。
「City Hall: If Walls Could Talk」として、スライド上映しているので、お時間があれば。
(Photo : Singapore National Gallery)
次に「旧最高裁判所」。
昔、法廷として使われていた部屋もそのままの形で見ることができます。
そして、中央に位置する、美しい部屋は、東南アジアの美術史を研究する図書館として機能しているようです。
(Photo : Singapore National Gallery)
この二つの建物が広い空間を使って一つになっているのも、圧倒でした。
絵画
2021年9月28日まで、City Hall側 4階でGeorgette Chen(ジョージェット・チェン)展が開催されています。
中国生まれ、パリ・ニューヨークで絵を学び、人生の後半をシンガポールで過ごした20世紀の女性画家です。
色合いや雰囲気が好きだな〜と思いながら見てきました。著名も特徴がありました。
面白かったのはソーシャルテーブル。
City Hall側 2階にある、タッチパネルの大きなテーブルです。
タッチペンを使い好きな絵をピックアップして、自分のe-mailに送ることができます。
(左から2番目の絵は、Georgette Chen)
調度品
旧最高裁判所側 3階に、古い書類が展示されているエリアがあります。
ここになぜか、米朝首脳会談の時の写真が・・。
すると、係の人が教えてくれました。

このテーブルが、米朝首脳会談、トランプ元米大統領と北朝鮮 金正恩総書記が、署名に使ったテーブルですよ。

!!

テーブルの足には、エアコンが設置されているんです。
2018年の会談の際、このテーブルがアメリカ政府に貸し出されたそうです。
(Photo : Evan Vucci/AP)
あの会談は、世界中にシンガポールの存在を印象づけた、出来事でした。
施設
- 屋上
ベイエリア、そして、Cityが一望できます。
(Photo : Singapore National Gallery)
- 飲食店
とても格調高い雰囲気のお店、和食、お洒落なカフェに軽食と営業していました。
また、屋上にも2軒お店が入っているので、眺めは最高です。(1店舗は夜の営業です) - ギャラリーストア
美術館に併設するショップらしく、購入したいと思わせるような物が結構ありました。
もちろんマスクも。
2017年に開催された草間彌生の個展の影響でしょうか、彼女の作品も置かれていました。
- キッズエリア
City Hall側 地下1階には、子供のためのギャラリーがありました。
体験型の施設でしたので、子供も楽しく過ごせそう。
場所:MRT City Hall駅
入場料:S$20.00(1,600円)
会館時間:毎日 10:00 – 19:00
コロナで出入口が制限されていますし、館内はかなり広さがあるので、歩きやすい靴で行くことをお勧めします。