先日、シンガポール市内での新型コロナ感染者数が「ゼロ」の投稿をしました。
よし、このまま・・と誰もが思った矢先、クラスターが発生。
感染者人数も増加中で、再び、振り出しに戻っています。
本日はお花のことを記載する日でしたが、シンガポールの新型コロナの話です。
市中感染者数の増加
先日(7月10日)、シンガポールの市内での新型コロナ感染者数が「ゼロ」との発表で、今後のニューノーマル生活への道ずじも提示され・・というところでしたが、
その直ぐ後のことです。
大規模なクラスターが発生し、7月18日の市中感染者数は、「88」人に。
クラスターの発生を受け、7月19日より8月8日まで、再び感染対策の規制が強まります。
- 食事は2人まで(全員がワクチン接種済など条件をクリアしている場合は5人までOK)
食事の人数に関しては、大人のワクチン接種状況によって、帯同できる12歳以下の子供の数など細かく決められています。
MOH(保健省)の7月16日のリリース参照。 - 屋内ジムのマスクなしスポーツは2人まで
- ナイトクラブは7月末まで営業停止
- 結婚披露宴については変更なし
- ワークフロムホームは継続
こんなことです。
先週規制が解除されてからわずかわずか一週間でした・・(涙)。
現在の大きなクラスターは二つ
現在進行中のシンガポールで発生している大きなクラスターが二つ有ります。
一つは、KTV(カラオケTV)。
東南アジアでKTVと言えば、日本のようなカラオケではなくキャバクラのようなナイトクラブのことだそうです。
そしてもう一つが、漁港。
こちらは私たちの生活に、直接影響が出てしまいそう。
その漁港は7月31日まで閉鎖、ここから魚を仕入れて販売していたウェットマーケット(市場)やホーカーセンター(屋台街)でも感染者が出ており、既にいくつか閉鎖になっています。
KTV(カラオケTV)ナイトクラブ
5人での飲食が解禁になったその直後に、KTV(カラオケTV)と呼ばれる、夜のお店でのクラスターが発生しました。
カラオケと言っても日本のカラオケとは違い、ホステスさんがつくスタイルのお店のことだそう。
(Photo:The StraitsTimes)
日本でも夜のお店が問題になりましたし、台湾でもそうでした。
同じことがシンガポールでも。
コロナ禍の今は、食べ物と飲み物を出す飲食業の営業許可で、お店を運営しているのですが、一部のお店で違法就労(短期ビザで仕事)やコロナ規則違反があり感染が広がったそうです。
複数店舗で感染が広がっているのは、ホステスさんの接客方法によるものらしいです。
「バタフライ」と言われ、複数店舗を1日で掛け持ちして接客するスタイル。
ホステス同士が同じ部屋に住んでいることで感染し、当然お客にも感染します。そして、そのお客の家族も感染が広がっており、クラスターは未だ収束していません。
シンガポール政府がこのクラスターで苦労しているのは、濃厚接触者の特定が困難なこと。
政府の実施するPCRテストが受けられないのであれば、自主隔離を行うよう強く求めています。また、具合が悪くなった場合には病院に行くようにと。
今現在(7月18日時点)、このクラスターは173人となっています。
そして、全てのナイトクラブ(飲食業として経営している)は、7月16日から2週間の営業停止命令が出ています。
ジュロン漁港
一番最近のクラスターは、ジュロン漁港(Jurong Fishery Port)。
小売や飲食などの仕入れ人の出入りで、シンガポール全体に感染者が拡大しています。
実際、複数のウエットマーケットとホーカーセンターで新型コロナ感染者が出て、8月頭まで閉鎖となっています。今後もこの数は増えていきそうです。
この状況に対応するため、市場で魚を扱うお店の人はPCRテストを受けるとともに、お店も18日(日曜日)は閉鎖し、テスト結果が陰性となるまでお店を開けることは出来ない状況となっています。
ちなみに、ジュロン漁港は、シンガポールのシーフード輸入量の30%を担っています。
シンガポールにあるもう一つの漁港は、セノコ漁港(Senoko Fishery Port)。
セノコ漁港はその規模などから、2023年までに閉鎖されることが発表されているようです。
実際、抱えている顧客数もジュロン漁港が3,000人、セノコ漁港は1,000人と3分の1程度となっています。
この数字を見ても、シンガポール全体に影響が出てしまうのは、避けられないのかなと思います。
日曜日、いつも利用しているウェットマーケット(市場)の魚屋さんも、全てクローズしていました。
それにしてもあまりに綺麗に片付いていて、お店をこれで閉めてしまうのでは!?という心配まで出てしまいます。
ここのおばさんから買うサーモンは、脂が乗っていて美味しかったので、早く戻ってきて欲しいです。
ICUの病床の占有数を注視
シンガポール政府が注視していることの一つに、ICUの占有状況があるそうです。
コロナ患者用のICUは、1,000床用意されており、そのうち今利用しているのは1床。
この占有率が高くなると、より厳しい行動規制の措置が取られるようです。
ICUの占有率が週で2倍づつ増加するという状況が、他国では発生していたそう。
それを踏まえると、ICUに25人入っている状況になれば、
- 翌週には50人
- 二週目には100人
- 三週目には200人
- 四週目には500人
- 五週目には1000人
あっという間にシステムは崩壊です。
そんなことで、5週間をまたず、次の行動規制の措置を出すことになる・・らしいです。
参考記事:KTVクラスターは「大きな後退」
ナショナルデーも近づき(8月9日)、シンガポール国旗があちこちに飾られているのを目にするようになりました。(トップ画像参)
ワクチン接種率は政府の思惑通り伸びており、ナショナルデーには国民の3分の2が二回目の接種済みとなる予定は達成できそうですが、1日で状況が変わる様子を見ていると、安心してはいけないのだなと思っています。
世界的にも、新型コロナの第5波が来ていますね。
(Worldometer 2021/7/18)
デルタ株は本当に感染力が強いので、引き続き気をつけて生活しないとです。