東京は、再び緊急事態宣言が出されましたね。
もはやその単語に慣れてきて、
どのくらい緊急なんだっけ?
みたいな感じで、宣言の効果も薄れつつあるのではないでしょうか・・。
一方、シンガポールでは、制限解除に向けた筋道が見えてきています。
7月10日12時の新型コロナ市中感染者数はゼロ
MOH(保険省)が毎日発表する毎日の新型コロナ感染者数が、7月10日は久しぶりに市中・ドミトリー感染を合わせ「ゼロ」になりました!
これは、4月25日以来のゼロだそうです。
それはとても嬉しいのですが、感染経路不明者の週間の人数は、今週、その前の週と比較すると1人から9人へ増えたという記事も出ていて、ちょっと心配です。
同じ数字でも、みる方向を変えると全く違う意味として取れるので、頭を柔軟にして自分の中で判断できるようにしたいです。
それでも、外食一切禁止の規制に始まり、PCRなどの検査とワクチン接種の進行により、ここまで陽性者数の人数を減らせたんだなと思うと、シンガポール政府もシンガポールの人もすごいなと思うのです。
今後の行動制限解除予定は?
新型コロナ感染者数の落ち着きを背景に、これまでの行動規制を段階的に解除することがアナウンスされています。
7月12日から
- 5人まで一緒に食事ができる
- 屋内マスク無しスポーツは2人から5人へ
- 結婚披露宴は事前テスト済であれば250名まで参加可能
7月15日から
- 飲食従事者などについて、14日おきの簡易コロナ検査の実施(定期的な新型コロナの迅速簡易検査(ART))を義務付け
7月21日から
- ショッピングモール内の店舗については、TraceTogetherでのチェックインは必須ではなかったが、スーパーマーケットに関しては必須とする
7月末頃から
感染者数の状況や、人口のワクチン接種率が50%を超えるなどの条件を満たした場合、ワクチン完全接種者に対する行動制限の、さらなる解除が可能になるとのアナウンスがありました。
- グループ行動可能な人数は、5人から8人へ
- 食事も全てワクチン完全接種者なら8人まで可能(それ以外は5人まで)
- 映画館、コンサート、結婚式など500人まで参加可能(全員がワクチン完全接種済なら)
ワクチン完全接種者とは、以下を指します。
- 2度目のワクチン(mRMA型)接種後、2週間が経過している
- 新型コロナに感染し、回復した
(12才以下の子供や、ワクチンを打てない人は個別の規定に従う)
現在の年齢別ワクチン接種率を見てみる
今現在のシンガポールのワクチン接種率を見てみます。
【1回目接種を受けた人の年齢別割合】
全体で、約70%弱の人がワクチン接種1回目を終了(オレンジの線)
(Data:Singapore MOH)
【2回目接種を受けた人の年齢別割合】
40%の人がワクチン接種を終了(オレンジの線)
(Data:Singapore MOH)
新型コロナに感染した場合、リスクが高くなる、70才以上(濃いグレーの線)の割合が低めです。あまり進んでいません。
この状況に対する、シンガポール政府の国民へのワクチン接種を促すストーリーが上手いなぁと思います。
来月8月9日はナショナルデー(独立記念日)。
この日は、国を挙げてお祝いをし、パレードやショーも行われます。
そう、
そのためには、ワクチン接種率を上げる必要があるんですよ〜
と言う、心理作戦(?)。
これは同時に、ナショナルデーに向けて国民の一体感を高めると言う、一石二鳥か三鳥のやり方だそうです。
ナショナルデーにどのようなことが行われるか、まだ全てが明らかにはなっていません。
だけれども、シンガポールの旗を振りたい私は、パレードが家の近所を通らないかと、密かに心待ちにしています。
(マリーナベイでの観客数を絞ったショーはやるようです)
シンガポール、ナショナルデーテーマソング(2021)
シンガポールの景色が背景で流れています。
(私たちは何でも出来る(困難を乗り越えられる)的な歌詞です。)