2022年1月 シンガポールのコロナ状況 Update

シンガポール新型コロナ

シンガポールの新型コロナ対応、状況に応じて随時更新されています。

ついていくのが大変なのですが、今現在のシンガポール政府の対応について、大まかに見てみました。

オミクロン株が世界中で広がっていますが、経済活動を徐々に広げていく方針は変えずに、でも慎重な姿勢は崩さず・・と言った対応です。
微調整しながら、前進です。

世界の新型コロナ感染者と死者数の推移

世界の新型コロナ感染者数が、今どのようになっているかを、まず見てみます。

 

オミクロン株の登場により、新規感染者数は過去最高となっています。

(Data:Worldometer)

 

一方で、死亡者の数を確認すると、

(Data:Worldometer)

人数が減ってきています。

 

オミクロン株は重症化しづらい、ということは明らかなようです。

シンガポール入国時のPCR検査廃止

当初、未知のオミクロン株に対し、非常に警戒していましたが、その感染時の症状が明らかになってきたところで、規制の見直しを行いました

 

入国直後に義務付けられていたPCR検査を廃止しました。

これは、シンガポールでの隔離を行うケースで、隔離開けのPCR検査については、これまで同様です。
陰性となるまで隔離延長となります。

病院ではなく、隔離施設での療養で問題ないと考えられていることがわかります。

 

*VTL(Vaccinated Travel Lane:ワクチントラベルレーン 隔離なし)でのシンガポール入国の場合は必須です。

ワクチン接種が長期滞在ビザ発行の条件に

2022年2月1日より、長期滞在ビザ・就労ビザ・永住権の承認(新規・更新とも)について、ワクチン接種が必須条件となります。

 

そもそも長期滞在ビザを取得するのもハードルが高いのですが、さらに厳しい制限がつきます。

MOH:Press Release

ブースターショットの義務化

18歳以上の人に対し、ブースター(ワクチン3回目)の接種が義務化されます。

 

2回目のワクチン接種後、9ヶ月が経過した場合、ワクチン未接種者として扱われるのです。

つまり、ブースターショットを打たないと、外食禁止、モールへの入場禁止、イベントなどへの参加も禁止などの制約対象となってしまいます。

この規則の施行は2022年2月14日からです。

 

シンガポールの現在のブースターショットの接種状況は、人口の46%(2022年1月8日時点)
今回の規定で、さらにこの数字も上昇するでしょう。

 

イギリスのデータによると、二回のワクチン接種の人が、入院を防げる確率は72%
ブースターショットまで接種済みの場合は、この数字が88%まで上がると推測されています。

MOH:Press Release

5〜11歳へのワクチン接種開始

シンガポールでは、2021年12月27日より5〜11歳に対するワクチン接種を開始しています。

 

接種可能なワクチンはファイザー製のワクチンです。
投与量は、大人の3分の1

 

年齢が上の子供から接種を進めるそうで、政府の担当者の話によれば、対象者のおよそ半数が予防接種の予約を入れたとのことです。

ちなみに、12歳から19歳までについては、2021年12月半ばの時点で、約94%ワクチン接種が終了しています。

オミクロン株に対する考え方

シンガポール入国時のPCR検査廃止の方針でも分かるように、シンガポール政府のオミクロンに対する考え方は、以前ほど厳しいものではありません

 

2021年12月26日からは、アフリカ諸国からの渡航制限を解除していますし(カテゴリー4の地域と同等の入国時対応)感染者や濃厚接触者も隔離施設ではなく、自宅療養となっています。

ただ、感染力の強さには懸念を示しており、デルタ株が1日3,000人の感染者であったならば、オミクロン株10,000人〜15,000人と、倍以上の感染者数となることを想定しているとのこと。

 

ありがたいことは、シンガポールの状況でもオミクロンは重症化しないという結果が見られたということです。

政府担当者の発言です。

60歳以上の高齢者308人を含む4,322人のオミクロン感染が記録されています。
8人が酸素補給を必要とし、その全員が数日後に酸素補給を必要としなくなりました。
そして、ICUでの治療を必要とした者はまだいません

 

そうは言っても、感染拡大を防止するためにも、引き続きのコロナ禍での規則を守るよう、強い呼びかけは続いています。
人の移動が多くなる、チャイニーズニューイヤーも近いので。

(シンガポール 酸素吸入治療者数推移)

 

(シンガポール ICU治療者数推移)

ワクチン接種の種類に基づく粗罹患率

1月10日、保健相がコロナによる死亡者数とワクチンについての統計値を発表しました。

 

昨年シンガポールでコロナで亡くなった人は802人
そのうち247人ワクチンを完全接種していました(逆に言えば、亡くなった人の7割は、ワクチン非接種者でした)

 

その、247人を対象にし、接種ワクチンの種類による粗罹患率(1年間の死亡者数を単純にその期間の人口で割った数字)を発表しました。

ワクチン種類

粗罹患率(10万人あたり)

シノバック

11

シノファーム

7.8

ファイザー

6.2

モデルナ

1

この数字は、単なる指標であるということも、同時に強調しています。
サンプル数が少なく、年齢やワクチン接種のタイミングなど他の影響要素は考慮されていないからです。

 

参考:Vaccinated people accounted for 30% of COVID-19 deaths last year

4回目の接種は?

ワクチン先進国、イスラエルではワクチン接種の4回目が始まっているとか。

シンガポールでも、ボチボチそんな話も出てきているようですが、近々の政府発言では、4回目接種についての発言は時期尚早ということで、具体的な話はありません。

 

1月10日から、シンガポールに住む人を対象に、再びのマスク配布が始まりました

マスク自販機で、IDカードの読み込みまたは番号入力で受け取ることができます。

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N95マスクと同等のPM2.5や有害粒子を95%以上除去の機能を有し、30回のお洗濯(週に1度、優しく水で約1分ほど洗う)に耐えられます。

 

コロナとの戦いは、まだまだ続くです。

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