ホーカー(食べ物の屋台街)が明らかに賑わっています。
シンガポールでは、12月28日から経済活動再開の最終段階にあたる、フェーズ3へ移行しました。
これにより、集まっていい人数が5人から8人へ!
寂しかった食事のテーブルが、賑わっています。
気候要因(高温多湿)も幸いしているかもしれませんが、感染者の押さえ込みに成功している、シンガポールの政府の対応などについてです。
2020年12月28日よりフェーズ3へ
12月14日にシンガポール政府が12月28日からフェーズ3へ移行すると発表しました。→ こちら
フェーズ3とは、サーキットブレーカー(ロックダウン)後、経済活動を徐々に再開させるための行動基準をフェーズ分けした、最終段階のことです。
これまで外では、5人までしか同じテーブルを囲んで食事が出来ませんでした。
外食文化のこの街で、家族全員での食事すら我慢をしていたであろう人達が、みんなで食事を楽しんでいる光景が確実に増えています。
シンガポールがこれまで実施してきた、国内でのコロナ対応です。
- サーキットブレーカー(4/7〜6/1)
生活に必須なサービスを除いた職場や学校、飲食店のデリバリー営業以外は禁止となりました。日本の緊急事態宣言よりもかなり厳しい措置が取られました。
当初は5/4の解除を予定していましたが、外国人労働者の専用居住施設でコロナの感染が拡大したことなどから、6/1まで期間が延長されました。 - 経済活動再開 フェーズ1(6/2〜6/18)
サーキットブレーカー後は、経済活動を3つのフェーズに分けて徐々に再開させることが発表されました。
フェーズ1では、サーキットブレーカー時と同様、飲食店の利用は引き続き禁止。
指定された一部のサービスのみ再開(自動車、エアコンの整備など)。学校が段階的に登校を開始。
(シンガポール日本大使館) - 経済活動再開 フェーズ2(6/19〜12/27)
集会は5人までという、人数制限はあるものの、飲食店の営業が可能となり、経済活動再開。
海外からの出入国制限も一部緩和。 - 経済活動再開 フェーズ3 (12/28〜)← 今ここ!
8人までの集会が可能に。家庭では、家族以外に8人までの訪問者の受け入れ可。
他にも、礼拝やショッピングモール、遊園地などの入場者数制限の緩和・・。
このフェーズに移行するために掲げていた3つの条件がクリアされたとの判断です。
・感染防止策の徹底(マスクや除菌など各の対策)
・検査能力の確保(PCR検査:1日50,000件超実施)
・接触者追跡アプリ「TraceTogether」の普及(70%弱)
(シンガポール日本大使館 フェーズ3)
シンガポールのコロナ感染状況
シンガポールの感染者数の推移を見ると、感染拡大を抑えられていることがわかります。9月の半ばすぎからは殆ど一桁推移です。しかも、感染者数としてカウントされている殆どは、SHN(Stay Home Notice:強制隔離)中のPCR検査で陽性となったケースです。
(Source: Worldometer 他国Daily New Casesも同様)
死亡者数も非常に少なく、29名。(2020年12月30日時点)
感染者数の報告は、感染者数だけでなく、市内で感染者が発生した場合は、感染者の行動範囲も誰でも確認できます。→ こちら
(Source:MOH)
また、接触追跡アプリや施設への入退場記録システム(SafeEntry)実施により、濃厚接触者の特定が短時間で可能な体制が整えられました。
世界の感染者推移
世界の1日の感染者数を見ると、若干減少傾向にあるようです。
ただ、コロナ変異種により感染者数が再び増加しているイギリスを見ると、直近の増加がとても急激です。
従来に比べ感染力が強いと、言われていることを証明するようなグラフです。
ちなみに日本はというと、増加傾向は止まっていません・・。
こちらのサイトで世界のコロナの件数データを見ることが出来ます。
フェーズ3の終了は?
フェーズ3が終了し、全ての制限が解かれるのはまだだいぶ先とのことです。
ワクチンが国民に行き渡り、治療薬が開発され、世界的にもコロナの押さえ込みに成功したと見られる時。
ワクチンに関しては、2021年末までに16才以上のシンガポールに住む人への無料接種を完了させる計画だそうです。
もう医療従事者への接種は始まりました。
また、ファイザー社のワクチンはマイナス60度〜80度の管理で最長半年間の保存が可能ということで、ドライアイスも毎日4トン、地元で製造していると書かれていました。(こちらの記事)
シンガポール、お金もあってやることが素早く無駄がないです。