式場を決めたけれど、ウエディングブーケはどうやって決めるたらいいの!?
派遣でお仕事をしていた時期に、結婚式場の花屋さんでバイトをしていました。
そのときに得た知識を含め、今回のブーケの回からスタートして3回にわたって、ウエディングでの花について綴ります。
(花の話は「9」の付く日に載せています。)
*** まさかの日付勘違い! 本日1月7日、どこにも「9」はついておりません・・。次回投稿は花の話以外で・・😭 ***
花についても同じです。
- ブーケ
- メインテーブル
- 来客テーブル
- 受付とウェルカムボード
- 両親への花束
etc. なかなか大変ですが、会場の雰囲気を左右する要素でもあり、悔いの残らないように決めたいです。
そんな中でも一番のポイントは、やっぱりブーケ。
ということで、第一回目はブーケについてです。
ブーケの形あれこれ
ブーケの形にはいろいろな種類があります。
ウェディングフラワーの打ち合わせで、大まかにでも自分の希望を伝えられたら、話も早く進みます。
ブーケの種類です。
- ラウンド:丸型
最もポピュラーな形。使う花材と色で大人っぽくも、可愛らしくも作ることができます。最近では小ぶりなものが人気です。
- ティアドロップ:涙型
涙型を逆さまにした形。ラウンドより大人っぽさが加わります。こちらも丸型同様、小ぶりが人気です。
- キャスケード:水が下に流れるようなライン
花を下に垂らす形。エレガントで豪華な印象になります。キャスケードブーケを持ちたいと憧れる花嫁さんは多いと思います。ブーケの王道。(座っている写真で流れるラインがはっきり分かりませんが・・)
- クラッチ:茎を残して束ねたスタイル
最近では一番人気のようです。ナチュラルなスタイルが今のライフスタイルにもマッチするからでしょうか。
- その他:ボール、オーバル、クレッセント、アーム
上記で挙げた以外にも、ブーケにはいろいろ形があります。
ボールブーケは球体の花です。バックのように持ち手をつけ、ぶら下げるようにして持つので、新婦にとっては扱いやすいです。
これら以外にこだわりの形があれば、フラワーコーディネーターさんに相談してみることをお勧めします。
これまで作った事が無くても、リクエストに応じて作成する技術を身につけていますし、何よりサンプルの写真を、沢山見せてくれることでしょう。
ブーケを決める花以外の要素
ブーケを決める時に考慮する要素としては、こんなことがあるかなと思います。
- 式の様式(和洋)や結婚式会場
- ドレスの形や色
- 挙式の季節
- 新婦の身長
もちろん、新婦の持ちたいという花や形があれば、それがベースとはなりますが。
- 結婚式の様式
神前式(和式)での挙式であれば、花は持ちません。
ただ、色打ち掛けを着るケースでは、ブーケを持つことも多いです。お着物の柄を邪魔しないよう、和の花を使った、小ぶりなもの。その中でも、ボールブーケは新婦も持ちやすくお勧めです。 - ドレスの形や色
ドレスのスカートの形はブーケの持つ位置と重なるため、考慮ポイントの一つです。
プリンセスラインやベルライン: スカートにボリュームがあり膨らんだタイプ
ラウンドやティアドロップ型のブーケがお勧めです。ブーケに長さが無く、コンパクトでスカートの邪魔をしないものです。
Aラインやマーメード: スカート部分がすっきりしたタイプ
キャスケードなどの丈があり流れのあるブーケがお勧めです。ドレスをさらにゴージャスに見せてくれます。 - 挙式の季節
季節の花をブーケに使う場合は重要です。
すずらんが大好きで、ブーケにしたい!と思っていても、秋の挙式ではちょっと難しいことになります。(すずらんの季節は春です)
その場合には、生花では無くシルクフラワー(アートフラワー)に置き換える検討も必要かと思います。 - 新婦の身長
ドレスで書いた要素と重なります。
スカート丈の話で、身長が高い場合はブーケに対し長く、低い場合は短くなります。必然的に、同じキャスケードブーケ(長さがあるタイプ)を持っても、見た感じが異なります。
身長が低い人の場合、同じキャスケードにするとしても気持ち短めに作ってもらうと、バランスの取れたブーケとなることでしょう。
花選びと色選び
ブーケの形が決まれば、色選びと花選びです。
結婚式では白を持つことがほとんどですので、色で迷うことはありませんが、問題はお色直し。
基本、ドレスの色に合わせてブーケの色は考えます。
ドレスと同系色のブーケを持つのが一番無難ですが、反対色にするとか、リボンをドレスと同じ色合いにして、一体感を持たせるとか、工夫の余地も沢山あるので、楽しみながら決めてください。
花選びは自分では難しいと思うので、希望の花があればそれを伝え、あとは色や雰囲気を伝えるだけに留めて、お任せとするのがいいと思います。
ブーケでよく使われる花の特徴です。
- ガーベラ
お値段もお手頃で色の種類も豊富です。
色も豊富で使いやすい花ではあるものの、やや平面的な花なので、それ以外の花を使って少し動きが出るように作ってもらうと可愛いブーケになると思います。 - ユリ
キャスケードブーケに使うとさらに気品が増す事間違いなし(値段もアップします)。香りが強いので、アレルギーなどがある人は事前にチェックしておいた方がいいかもしれません。 - かすみ草
可愛いお花です。かすみ草だけの花束をもらったら嬉しいかも・・なんて、考えたことある人もいるかもしれません。でも実は匂いが・・・。少し入れるぐらいに留めておくのがいいと思います。 - バラ
種類はいろいろありますが、メインとして使うなら、白なら「アバランチェ」、ピンクなら「スイートアバランチェ」という種類が大輪でとても人気があります。 - ダリア
和装の髪飾りで人気があるのがダリアの「黒蝶」。手の平ほどもある大きさで、一輪髪につけるだけで、髪のセットは完璧です。
ブーケに関する注意事項
ここまでは、ブーケを決めるために必要となる事柄などについて書きましたが、ブーケに関してよくある注意点も記します。
- 自分で作ったブーケを持ちたい!
少しお花を習った人は、「自分でブーケを作りたい!」という気持ちを持つ人もいると思います。
率直にいって、生花の場合はお勧めしません。ベテランさんであればその限りではありませんが、作り置きができないので、どうしてもお式の前日作業となります。新婦は当日の主役です。最高の状態で舞台に立つために、前日はゆっくり睡眠をとって式に備えて欲しいです。 - 母や友達が作ったブーケで持ち込みとしたい!
会場によっては、持ち込み不可のところもあります。また、持ち込み可能でも持ち込み料が取られるところもありますので、持ち込みを予定している場合には、予めの確認してください。 - ブーケの持ち方がわからない!
ブーケホルダーを使ったブーケの場合です。
小指と薬指でブーケホルダーを挟むようにします。すると、ブーケの正面がしっかりと来客の方を向きます。お式当日は、是非、このことを思い出してブーケを持ってください。
- 生花のブーケが意外に重たい!
ブーケに使われる花の本数が多ければ多いほど、ブーケも重たくなります。ワイヤーで処理して花首だけを使うブーケもありますが、オアシス(吸水性スポンジ)を利用した方がやはり花は長持ちします。
結婚式前はお肌のケアとともに、体力づくりも忘れずに。 - 値段が高い!
そうなんです。生花は思っているよりも値段が高いです。そして、使う花によって、作成する形によって(ラウンドやクラッチタイプの方が価格は低くなります)、価格に違いが生まれます。
持ち込みにすれば若干価格も抑えられますが、予算は多めにとっておくと安心です。
ウエディング・花業界のコロナの影響
今回のコロナで、花・ウエディング業界共に大きな打撃を受けています。
花業界で言えば、舞台などが開催できなくなることで、お祝いのスタンド花の依頼が途絶え、お葬式で使う祭壇花も需要が無くなり、結婚披露宴も大幅な縮小・・という状況が続いています。
そんな中ウエディングについては、こんな方向で模索が続いています。
・ガーデンウェディング
・オンラインウェディング
・ウエディングフォト撮影
結婚式の形は変われど、使われる花に大きな変わりは無いでしょう。
これからを一緒に歩く2人のために、ちょっとでもお役に立てればいいなと思っています。
ちなみに、会場では、収容人数を減らし、お料理をサーブするときには蓋をかぶせて運んだり・・などの対応が進んでいます。