えーっつ、尺八って竹の根っこの部分で作るんだ!!
たまたま近所のガラス張りの尺八教室に置かれていたんです。尺八になる前のお姿の竹が。あの独特の形は竹の中間ではなく根っこなのです。
尺八になんの興味もありませんでしたが、思わず足を止めました。
近所に尺八教室が有るんです
自宅から最寄駅の間にガラス張りの尺八教室があるんです。
昔からあるんだと思いますが、看板文字は達筆で読めない💦。で、敷居が高いのかと言うと、ガラス張りで中が丸見えという敷居の低さ。それでも、尺八に全く興味は無かったので、通り道にある住宅の一つでしかありませんでした。
根っこのついた竹!
ある日、会社帰りに尺八教室の前を通ると・・・根っこのついた竹が10本程無造作に置いてあるではないですか!!
え、なんでこんな物がこんなところに・・・
ああ、尺八!
尺八は竹で出来ているので当然なのですが、今までの人生で気にしたことがなかったので、実物を見て尺八には竹の根元が使われるんだと理解しました。
尺八「容山」、看板が読めました
初めて、その尺八教室のHPを見てみました。そして、読めなかった看板もやっとわかりました。
尺八「容山」(ようざん)
どうやら先生のお名前です。先生でもありますが、本職は尺八を作る職人さんで工房を運営されていました。
HPによると尺八に使う竹は、
・冬の寒い期間竹の成長休刊期に掘り出し
・最低3~5年自然乾燥
の過程を経て、
「あめ色の風格溢れる色艶に変化」したところで尺八を作ると書かれています。
私が見たのは、この状態の物でした。
尺八の名の由来も書かれていました。
尺八の思い出
振り返ってみると、尺八に一つだけ思い出がありました。
IT系の会社に勤めていた当時、終電過ぎの残業でタクシー帰りだった時、運転手さんが話しかけてきました。
私ね、尺八習ってるんですよ。お客さんを乗せていない時練習しているんです。
って言って、助手席に広げていた尺八の楽譜を見せてきたのです!!
もう、その時は、疲れているし寝たいし、尺八はどうでもいいわけ。夜中の一時をとうに過ぎて、外真っ暗で見えないのにわざわざ車内灯つけて。しかも見せられた楽譜は全然理解できない。本当に返事に困りました。
考えてみると、私の人生は他の人に比べたら尺八に縁のある方かもしれない。