5月8日から新型コロナ対応策として、新しい規制が始まりましたが、その後も感染者増加が続き、より厳しい規制を行うことがアナウンスされました。
規制強化の対象期間は5月16日〜6月13日。
1ヶ月の間、外食は禁止、3人以上のグループ行動も禁止になります。
それにしても、シンガポール政府の対応が素早くて、すごいの一言です。
市中感染件数の増加
シンガポール政府は、5月14日に、新型コロナ対策として、行動規制を強化することを発表しました。
対象期間は、5月16日 〜 6月13日の1ヶ月間。
シンガポールではここ最近、経路不明の感染者数が増加しており、コロナのタイプも、南アフリカ・ブラジル・インドの変異株・・と広がっていました。
<< 直近の、市中感染者数 >>
- 4月中ばまで:ほぼゼロ
- 4/16 〜 4/23:数件
- 4/24 〜 4/28: 5件以下
- 4/29 〜 5/12:10数件
- 5/13 〜 5/14:24件
ここ二日間で急激に増加。(次に出てくるクラスターに関係するものが20件近く)
過去投稿 → シンガポールのコロナ感染者の状況 2021/4/30
<<現在発生している主なクラスター>>
- ICA空港職員とその家族
- タントックセン病院(TTSH)
- Tuas South Community Care Facility
- Pasir Panjan Terminal
- チャンギ空港Terminal 3
(5月26日まで、飛行機利用者以外の空港への立ち入りは禁止です)
市中の感染者数には、これらクラスター発生場所での濃厚接触者として、検査で発見されたケースも多く含まれています。
シンガポール政府の発表 → こちら
シンガポール保健省の発表 → こちら
5月16日からの規制内容
主な規制の内容です。
- グループ行動で可能な人数は2人まで
1日のうち参加可能コミュニティは2つまで - 仕事の基本は在宅
- 外食禁止(持ち帰り/デリバリーはOK)
- イベントサイズの縮小とモール内の収容人数の削減
アトラクションや公共施設への収容人数は25%へ。
映画館やショーなどの劇場への入場者数は事前PCR検査済なら100名、検査未実施なら50名 - フェイシャルやサウナなど、マスクを外さなければならないサービスは禁止
- バーベキュー/キャンプ/屋内ジムは禁止(従来通り)
この規制により影響を受けるホーカーセンターやフードコートについては、1ヶ月の賃料免除や、従業員の給与サポートも同時に発表されています。
ワクチン接種については、接種者が新型コロナへ感染した事例も出ており、接種によって感染リスクが100%排除された訳ではないとのこと。
それでも、重症化を防ぐのに役立つとともに、国境解放へ向けての、必須要件だとして、積極的な接種を呼びかけています。
TraceTogetherも前倒しで開始
TT-Entryを使った施設への入場が、5月17日(月)からスタートします。
当初の、6月1日予定から、ここ最近の新型コロナ感染者の増加で前倒しです。
TraceTogatherは、BlueTooth通信規格を使い、接触者の情報を収集します。新型コロナが発生した場合の濃厚接触者の素早い特定に役立てるのです。
既に、シンガポールの90%以上の人が、TraceTogatherのトークンまたはアプリを入手しており、従来からのアナウンス通り、Singpass appやIDカードを使っての施設への入場方法を終了し、TT-Entryへ移行します。
これまでは、入場者が施設のQRコードを読み取る必要がありましたが、新しい方式では、入場者は施設側が準備した読み取り機に、アプリをかざすか、トークンをかざすだけで完了します。
従来よりも、施設への入場がスピーディーになるとの予測です。
使うときの注意。
- アプリ :プルートゥース機能をON
- トークン:バッテリー切れ(グリーンのライトがついていること)
トークンの交換は、どこのコミュニティクラブでもやってもらえるそうです。他にも、大きな施設でも可能です。
TraceTogatherについては、その収集された情報について、不安がありますが、
- 集積された情報は25日経過すると、自動的に消去される
- 個人を特定できるような情報は目にみえるようには入っていない(IDは暗号化されている)
などの、記載がありました。
それにしても、シンガポール政府のスピード感はすごいです。
小さな国なので、こんなに素早い対応が可能なのでしょうか・・。
本当に、
すごい!
の一言です。