「クゥーエル、クゥーエル」。
オニカッコウの求愛の鳴き声は、大音量でとても特徴のあるものです。
耳障りだと思う鳴き声も、高齢者にとっては、田舎を思い出すようなちょっとノスタルジックになる鳴き声のようです。
気にせずにはいられない
コンドミニアムのテニスコートで、ボールを打とうとしたその瞬間、
「クゥーエル、クゥーエル」
と、ものすごい音量で何かの鳴き声(?)が。
音のする方を見ても、木の枝に隠れているようで、鳴き声の主は見つかりません。
その後も、謎の鳴き声は続いたのでした・・・。
鳴き声の正体は
一体、あの泣き声はなんなのだろうかと思いつつも、分からないまま1週間ほど過ぎたある日、CNAの記事が目に止まりました。
Heard this bird? Koels’ piercing call divides residents
(この鳥を聞いたことがありますか?コーエルの耳障りな鳴き声は住民の間でも話題になっています。訳:DeepL)

あれじゃない!
記事の内容
鳴き声の主は、「コーエル(Koel)」。
日本語では「オニカッコウ」。
ホトトギス科で、全長約40センチと、この種では大型の鳥です。
(雄)
(雌)
記事により、こんなことがわかりました。
- 特徴のある鳴き声を出すのは雄鳥
- 縄張りの主張と、雌を引き寄せる求愛のため
- カラスなどの巣に卵を生みつけ、代わりに育ててもらう(托卵という)
- 托卵は、カラスを減らす助けにもなる
- この鳥は茂みの中に隠れていることが多い
(他の鳥の巣に卵を産む為に、身を隠している) - 直近の4年間で言えば、この鳴き声に関するNParks(*)への意見は全体の4%(2016年〜2020年で640件)
- 求愛の時期は10月〜12月なので、特にこの時期、鳴き声に関する苦情が多くなる
- 鳴き声が大きいのは、個体数が多く無いので、遠くにいる相手を見つける為もあるが、建物に囲まれた住宅地などでは、その建物のデザインなどにより音が増幅されるケースがある
* NParks(国立公園庁:National Parks Board)
オニカッコウは、鳥類法の下で保護されている在来種だそうで、NParksが個体数の管理も行っています。
住宅街での鳴き声の苦情については、枝を切ったり、木になっている果物を採取して餌となるものを取り除いたりなどの、対策を施しているようです。
今度、この鳴き声がしたら、雌を探しているのね〜と暖かい気持ちで聞くことにします。
短期記憶に問題あり!?
この記事を見つけた後、夫に鼻高々で報告しました。

あのテニスコートで聞いた鳴き声、オニカッコウなんだって!
求愛の鳴き声らしいよ。

そうなんだ。
その日の夕方、「クゥーエル、クゥーエル」がまた聞こえてきました。

さっき話していた鳥はなんだっけ?

ヤマカッコウよ!

え、・・オニカッコウって言ってなかった!?

あ、そうだった。間違えちゃった。
間違えたことには気づいたので、単なる物忘れですが、ちょっと自分が怖かったです。(夫はもっと怖かったみたいです)
今回のブログ投稿にあたり、参考記事も見直したので、今度聞かれれば間違えずに答えられると思います。

オニカッコウよ!
*11月1日の投稿はお休みとします。