海外で生活するに当たって、病気や怪我は一番心配です。
クレジットカードに付帯する海外旅行保険の期限が切れる頃、現地の医療保険に加入すべく、調べ始めました。
が、理解するのが難しく、各社比較には挫折し、利用予定のクリニックのグループ会社で出している保険に入りました。
まだ、病気も怪我もしていないので、保険金の請求をした事はありません。
この選択で良いのかどうかは、不明のままですが、シンガポールの医療保険を探す時の参考になれば。
シンガポールで暮らす日本人の医療保険
海外で働く日本人の医療保険については、働いている会社にほぼ依存することになるのかと思います。
日本の企業から派遣:
派遣元の会社により、長期滞在者用の海外旅行保険などに加入
現地採用:
会社の契約する保険会社のメディセーブ(Medisave:年金の一部を医療保証に利用する仕組み)に給与天引きで強制加入
会社に属していない私は、どちらにも当てはまらず。
個人で入れる現地の保険を探します。
シンガポールの病院の仕組
保険に入る前に、最低限シンガポールの病院で知っておいた方がいいことといえば、
- 自由診療
同じ治療でも病院によって値段が異なる。
料金差は公的病院(Public)か私立病院(Private)かでも開きが大きい。 - お医者さんの種類は二つ
一般医(GP:General Practitioner)
専門医(SP:Specialist)
「一般医」のいる最寄りのクリニックで診察した後、より専門的な診察や治療が必要と判断されれば、病院の「専門医」を紹介してもらう。「一般医」の紹介状が無いと、「専門医」に診察してもらえない。
この二つでしょうか。
保険を選ぶ
ネットで、外国人が加入できる医療保険を探します。
良く見かけたのが、下の3つ。
- AIA HealthShield Gold Max For Foreigners(AIA)
- NTUC IncomeShield For Foreigners(NTUC Income)
- Great Eastern SupremeHealth For Foreigners(Great Eastern)
比較をしようかと資料を開いたけれど、英語がびっしり、さらに、コロナ禍で対面での説明もやっていないところがほとんど。
電話で教えてもらうのはハードルが高いよ。
と、悶々と日々過ごしていたところ、フェアプライスXtra(大型ローカルスーパー)で、「NTUC Income」の文字が!
出張ブースで保険の勧誘をしていたのでした。お客さんもみあたらなかったので、話を聞くことに。
その結果、NTUCのIncome保険は、以下の様な考え方であるのがわかりました。
- 外国人が加入できるのは、私立病院の入院をカバーする高額なプラン一択
- 全額保証では無く、かかった費用の一部は個人が負担する
- オプションの付加で個人負担額の割合を減らすことができる
- 年間の個人負担額には上限(S$3,000 / 240,000円)がある(それ以上は支払わなくて良い)
- クリニックの診療(一般医)費は保険の対象外
- 年間契約。ただし、半年の単位で払い戻しも可
- 年間最大カバー額はS$1,500,000 / 1億2千万円まで。
なんとなく、資料の見方がわかったので、別な会社も改めて見てみることに。
実は、三社の他に、とっても気になっている保険があったんです。
「Raffles Health Insurance」(ラッフルズヘルスインシュランス)
自分が利用する予定のクリニックは、私立のRaffles Medical(ラッフルズメディカル)。
ここで専門医を紹介してもらうと、日本人のお医者さんもいるRaffles Hospital(ラッフルズホスピタル)に行くことになります。
病院のグループ会社の保険に入った方が、保険金請求も楽かもしれない。
しかも、Incomeの保険と同じような条件で、保険料は安いです。
ここに、問い合わせてみよう!
問合せから保険契約までの流れ
時間は少しかかりましたが、最初から最後まで、全て自宅対応で終了しました。
- HPから、ネットで問い合わせ
- 営業からe-mailで折り返し(私が知りたいことをヒアリング)
- オンラインミーティングで画面を見ながら説明を受ける
- 検討時間一週間
- オンラインミーティングで、申込書への記入をサポートしてもらう
(現在の健康状態なや基礎疾患などの問診もあります) - 申込書に必要事項を記載し、必要書類(DPカードのコピーと住所を証明できる書類)をe-mailに添付して提出(デジタル署名でサインも)
- 加入申請の受付済み連絡と請求書の受領(e-mail)
- 支払い(PAYNOW 実行結果のスクリーンコピーも転送)
- 契約書の受領(e-mail)
支払いはクレジット可ですが、シンガポールの銀行口座と紐づいたカードのみの利用です。
私の場合は、手続きに不足があったようで、夫の口座からPAYNOWでの支払いとなりました。
(支払い手順と、指定する宛先番号も送られてきました)
営業さんとは、最初はe-mailでのやりとりでしたが、後半はWhatsApp(チャットアプリ)で。
チャットアプリの方が気軽で、早い対応で親しみもわいて、連絡は気軽に取りやすかったです。
選んだのは「Raffles Health Insurance」
契約した医療保険のプランは、Raffles Shield Private。
個人負担額の割合が低くなるオプション、Raffles Key Rider Privateもつけました。
実際に病院では、まずは全額自己負担し、後から保険会社に請求します。
そして、こちらもIncome同様、途中解約が可能です。
費用は、5歳区切りの年齢テーブルを参照し、契約期間は一年となります。
私のケース(アラフィフ)は、オプションと合わせ、S$2,000 / 160,000円ちょっとでした。
30歳前半なら、この半額以下です。
なかなかのまとまった金額ですが、日本でも毎月健康保険代を支払っていて、年額ではこれ以上の額だったなぁ・・と考えることにしています。
つい先日、保険会社から 2+2 ブースターキャンペーンのお知らせが。
一年間、2回づつのラッフルズメディカルでのカウンセリングと、電話コンサルが無料となるチケットが届きました。
どちらも保険ではカバーされない診療内容なので、良かった!
他には、日系の保険会社のプランも検討しました。
提携先のクリニックや病院であれば、カードを見せるだけで、自己負担額のみ支払えば良いのです。見せるだけで保険請求作業が不要なのは魅力的です。日本語対応なのも、安心です。
私が利用しようと思っていた病院だと、自己負担割合が高いのと、そもそもの年間保険料も高かったのでやめたのですが。
Overseas Travel Accident PLUS(Sompo Insurance Singapore)
担当してくれた営業さん
契約も終了し、一安心。
ところが、契約から一月ほどしたところで、営業さんから連絡が。
なんと、転職するとのこと。
画面越しでしか会っていませんが、チャットでやりとりしていて、ちょっとした仲良しぐらいの気持ちだったし、保険金請求時のサポートもしてもらう予定だったので、残念。
彼の新しい職場は、大手の保険代理店。
今回私が加入した保険も販売しているそうです。
一年後の、保険更新時には連絡してみようかな~