シンガポールには地震がありません。
そのため、見たこともないような形をした建築物がたくさんあります。
地震の心配がないので、建物がどうあろうと心配する必要もないのですが、それでも気になるのは、近所のマンション建築現場。
私たち日本人にとっては、支え部分の細さは衝撃なのです。
地震の仕組み
本当にシンガポールには、地震が無いのかしら?
と言うことで、気象庁のホームページを見てみました。
地球は、核+マントル+地殻の層構造となっています。
その地殻と地殻に近いマントル部分にあるのが、硬い板状の岩盤で、これをプレートと呼びます。
プレートは地球の上で、いくつかに分かれています。
その境界部分に生じる歪みが、戻ろうとするときに生じる強い力が地震です。
プレートの境界付近では、地震が発生すると言うことです。
日本とシンガポール プレート境界は?
プレートと過去の地震発生場所も、気象庁のホームページに記載されていました。
(Picture:気象庁)
赤が過去の地震発生箇所。
丸の大きさはマグニチュードを表しています。
日本列島は、完全に赤で塗り潰されています。
一方の、シンガポールはと見ると、白です。
マレーシアやタイ、カンボジア、ベトナムも場所によってはほとんど地震が無い場所があります。
実際に、シンガポールでは過去に地震は発生していないそうです。
揺れに関しては、シンガポール以外で発生した地震(インドネシアのスマトラ島沖地震 400kmほど離れた場所)の影響を受けたとはあるようですが、建物や物が壊れたりといったことは起こっていないそう。
はるか昔、ブラジルでも、鉄骨無しでレンガをドンドン積み上げて建物を作っていました。
その時も驚いた記憶がありますが、先ほどの気象庁の地図を見れば、ブラジルもほとんど地震は発生してい無いことがわかります。
気になる近所の建築現場
まずは、私がいつも気になる建築現場・・・
こちらです!
50階近くもの高さがあると思うのですが、この細い御御足(?)でいいのでしょうか。
側で見ても、驚くほど細い柱によって支えられているんです💦
シンガポールと日本の建築基準は異なっているし、地震分布図で、シンガポールには地震が発生しないことも確認できました。
明日からは、純粋に出来上がりを楽しみにします。
変わった形の建築物
シンガポールの街を歩けば、複雑なデザインの建物が多いです。
過去にも写真を載せたことがありますが、思わず足を止めた建築物です。(シンガポールのほんの一部の場所です)
マリーナ・ベイ・サンズ(Marina Bay Sands)
設計はモシェ・サフディ、韓国の双竜建設による建設。
カジノや商業施設を併設するホテル。
ロイヤル・コレクション・ピッカリング(PARKROYAL COLLECTION Pickering)
WOHA(シンガポールの建築事務所)による建設。
環境に考慮したガーデンホテル。(こちらも御御足が華奢ですね。)
ザ・インターレース(The Interlace)
ドイツ人建築家オレ・スケーレン設計の集合住宅。(回転したりはしません)
上から見ると、蜂の巣のような形状になっています。
ザ・スター・ビスタ(The Star Vista)
Aedasのアンドリュー・ブロムバーグ設計の複合施設。
そして、横から。
Reflections at Keppel Bay(リフレクションズ・アット・ケッペルベイ)
アメリカ人建築家ダニエル・リベスキンド設計の集合住宅。
スーパーツリー(Supertree Grove)
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの中にある木のオブジェ。(太陽光発電や換気口として利用)
どれもこれも、「地震が無い国」と言う大前提があって、楽しませてもらえます。
写真には含まれていませんが、HDB(公団住宅)でも、デザインアワードも設けられています。
毎年優れたデザインなどのHDBに対して、表彰があります。
2021年は、近所のHDBが賞をとっていました!
(Photo : HDB)
シンガポール政府は、デザインを重視した建築物を推奨しているのですね。
そういえば、半月ほど前に、Big 7 Travelの2022年「世界で最もインスタ映えする場所」で、シンガポールが1位の記事をみました!
選出された理由は、小さな国にもかかわらず、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのスーパーツリーを初め、フォトジェニックなスポットに溢れていると。
世界から注目される国となる為の取り組みが、実を結んでいるようで、嬉しいです。