同じ木から、黄色とピンクの花が咲いている??
オジギソウの花を見つけた時に、この花も見たんです。
ビワモドキ科のシンポエア(ディレニア・スフルティコサ Dillenia suffruticosa)。
実は、黄色が花で、ピンクは実(種が入ってる殻)の開いたところなのです。
その他に、シンガポールで見かける黄色い花達も、いくつか紹介します。
シンポエア カンボク・ビワモドキ ディレニア・スフルティコサ
一つの木から、黄色とピンクの2種類の花が咲いています。
どうなっているのかしら?
覗き込もうとするものの、下草が繁っていたのであまり近づけません。
それでも、写真は撮れました。
この植物が、何だか分からないままになっていましたが、シンガポールに咲く、黄色い花を紹介したいと思い、ネットを見ていたところ、花の謎が解けたのです。
ビワモドキを漢字で書くと、「枇杷擬き」。
その名の通り、左右にきっちり走る葉脈がビワの葉にも似ていることからこの名がついた様です。
ビワモドキ科であるこの木の葉っぱも、その特徴をしっかり持っています。ビワの葉っぱより断然大きいですが・・。
花はしっかり黄色です。
(花びらが半分ほど散ってしまっています・・)
そして、実が弾けて広がった様子がこちら。
中は、ザクロの様に小さな種がついているのですが、鳥に食べられてしまって、写真には種子は写ってていませんが、どう見ても、綺麗な形のピンクの花です。
コウエンボク(黄炎木)
マレー原産のマメ科、コウエンボク(黄炎木)。
20mもの高さになり、その大きく広がる枝は雨除けに。街路樹としてあちこちで目にします。
マメ科らしく、フリフリした黄色い花が咲きますが、開花は私たちのはるか頭上で、気づかないことも。
春と秋に花をつける様なので、9月過ぎにまた見ることが出来るのでしょう。
モクセンナ(木旃那) イリタマゴノキ
東南アジア原産のマメ科、モクセンナ(Cassia surattensis)。
道路脇の目線に入る位置に、豆とともに花が咲いていました。
英名では、スクランブルエッグの木=イリタマゴノキとも呼ばれます。
センナといえば、便秘治療の下剤にも使われます。
センナ茶として使用されるのは、ジャケツイバラ亜科のものなので、モクセンナが使われるわけでは無いようですが、同様の効用があると書かれていました。
キバナキョウチクトウ(黄花夾竹桃)
メキシコ、中央アメリカ原産で、ウィキペディアで見ると開花期は7月~10月となっていますが、12月にシンガポールに来てから常に見ている様な気がします。
葉は柳の様に細く、色はライトグリーン。
花は、ラッパの様な形で、香りもします。午前中に開花し、午後には散る花です。(散った花は道路で残念なことになっていました・・)
綺麗なグリーン色の実です。
ムユウジュ(無憂樹) アソッカ
数ヶ月前に見かけた花です。
仏教の三大聖樹の一つ、ムユウジュ。(他の二つは、インドボダイジュ、サラノキ)
この木の下で、お釈迦様が生まれたと伝わっています。
ムユウジュ(無憂樹)とは、「憂い」の「無い」樹と書き、縁起の良い名前なのだとか。
東南アジアが原産です。
そして、花に見えるところは花ではなく「萼・ガク」です。
10m以上に成長する木なので、スマホではここまでの大きさが限界でした。
キントラノオ(金虎の尾)Galphimia gracilis
公園に咲いていた低木の花。
メキシコ、中央アメリカが原産のキントラノオ(金虎の尾)です。
びっしり咲いた花の様子が、目を引きます。
「トラノオ」と言えば、ハナトラノオ、カクトラノオと呼ばれる花。
フラワーアレンジメントでも使われることがあるので知っています。名前の由来は、見たそのまま。花が虎の尻尾に似ているから。蕾の先端が、アレンジに動きをつけてくれます。
小花が並んで咲くことによって(英語ではこの様な咲き方をクラスターと表現していました)、一つの花として構成されています。
キントラノオは、これらの花とは関係がなく、さらに見た目も虎の尾っぽくありませんが、この様な花のつき方を「トラノオ」とも呼ぶところから、この名となった様です。
黄色い花が思ったより沢山あり、まだ書ききれていません。
シンガポールに来てから半年経ち、植物の育成環境も変わっているので、再度の公園歩きに行ってこようと思っています。
綺麗な花・面白い花が見つかるといいな