糖尿病は世界的にも増加している病気です

シンガポール生活

日本は、コカコーラZEROじゃなかったかしら?

シンガポールでは、そのコーラが、「NO SUGAR」の名で売られています。

数年前から、シンガポールで大きな問題となっている糖尿病。
砂糖の摂取量を減らすべく、対策が進んでいます。

今年の終わりからは、砂糖の多い飲料にそのグレードを表示(A:少ない〜D:多い)、そして、Dに分類されたものは広告禁止という施策が始まります。

コカコーラの表示が違う

大量に売っているコカコーラ。
でも、何かが日本と違うんです。

思い出してみると、日本の自販機に入っていたのはZEROと表示されたコーラだった様な・・。

シンガポールでは、「NO SUGAR」(砂糖無し)

トゥ
トゥ

日本と同じコカ・コーラ ZEROじゃダメなのかしら?

 

シンガポールは、今から5年前の統計で、先進国ではアメリカに次いで二番目に、糖尿病患者が多い(20~79歳)という結果が出ていたのです。
「NO SUGAR」としているのは、そのことも影響していると、考えられます。

  • カロリーを気にする日本人には、コカ・コーラ ゼロ
  • 砂糖を気にするシンガポール人には、コカ・コーラ ノーシュガー

(トップの写真をよく見ると、隣のコカ・コーラはバニラ風味のようです・・・。これも初めてみました。)

シンガポールでの血糖値が上がりそうだと思う生活

シンガポールで生活してみて、

トゥ
トゥ

血糖値が上がりそう

と思うところは、飲み物ホーカーセンター(屋台街)での食事です。

飲料

一番は、砂糖の入った飲み物です。とにかく、いろいろ甘いです。

シンガポールに真に足を踏み入れる前、その洗礼を受けていました・・。

お茶の飲み方は千差万別 でも、食事時には甘くないのを飲みたい
トゥ お茶が甘い・・ 昼食についてくる缶のお茶が(涙)。 日本では緑茶にしても、麦茶にしても無糖なのに。ご飯と一緒に飲むためのものではないのかしら? そんな中で、唯一、烏龍茶は甘くありませんでした! SHN中に提供されるお茶が甘い まだまだ...

 

その後、実際に生活を始めても、コピ(コーヒー)や、それ以外のドリンク(タピオカドリンクなど)ほぼ甘いです。

それでも、砂糖を気にして生活しているんだなというのは、わかります。
近所のドリンク専門店、注文時の砂糖の量の指定が細かくできます💦

0%(砂糖無し)から始まって、30 → 50 → 70 → 100%
とか、
0% → 25 → 50 → 75 → 100%
など。

ホーカーセンター(屋台街)でのご飯

ホーカーセンターやフードコートでは、安くて美味しいご飯を食べれます。

ただ、ご飯など、炭水化物が中心で、野菜類は少ないのです。
我が家では、テイクアウトしてきたご飯にサラダやスープを追加して、野菜不足を補おうとしています。

 

それにしても、これらの食生活は、糖尿病の要因になっているのだろうなと感じています。

シンガポール政府の進める糖尿病対策

今年は、インスリンが発見されてから100年だそうです。

4月には、グローバル糖尿病サミットが行われました。
シンガポールのリー・シェンロン首相も参加しており、これまで進めてきた政策についてスピーチしています。

その中の一つが、飲料にA〜Dのグレードを付け、糖分を多く含むDグレード分類は全てのメディアでの広告を禁止するというもの。

この施策は、今年の終わり頃のスタートを予定しています。

参考:PM Lee Hsien Loong calls on global community to work together in war against diabetes

(The Straits Times)

  1. A
    砂糖含有量1%以下 飽和脂肪酸0.7%以下 表示不要
  2. B 黄緑
    砂糖含有量1〜5% 飽和脂肪酸1.2%以下 表示不要
  3. C オレンジ
    砂糖含有量5〜10% 飽和脂肪酸2.8%以下 表示必須
  4. D
    砂糖含有量10%より多い 飽和脂肪酸2.8%より多い 表示必須 広告禁止

 

<既存の飲み物の砂糖含有量>

(コカコーラは砂糖含有量10%超 Photo:The Straits Times)

 

 

グレード分けはこれからの施策ですが、HDB(公共団地)の敷地内に設置された健康器具や、健康志向のパンやクッキーが販売されている様子は、これまでの施策の結果の様です。

 

 

実際、THE WORLD BANKのデータ(2019年)をみると、シンガポールの20~79歳の糖尿病患者率は5.5%(日本は5.6%)となっています。2010年の10.2%からはだいぶ減っています。

THE WORLD BANK

 

ただ、IDF(International Diabetes Federation:国際糖尿病連合)の数字では、成人の糖尿病患者率は14.2%(日本は7.9%)となっていたので、どの数字を見るのが正しいのかは、はっきり分かりませんでした。

IDF

 

明らかなことは、シンガポールには現状40万人以上の糖尿病患者が、存在しているということです。そして、その数は将来にわたって増えていくと想定されています。

政府の施策に効果があるのは、嬉しいことです。

 

最後に、糖尿病に起因する病気(一般的なもの)の再確認も。

  • 失明
  • 腎不全
  • 心臓発作
  • 脳卒中
  • 下肢切断

これら以外にも、他の病気の治療を難しくする(コロナでも糖尿病などの基礎疾患がある場合に重症化リスクが高い)など、健康不安が増加します。

 

どれもこれも大変な病気ばかり💦
調子に乗って、暴飲暴食はダメですね。

 

糖尿病は世界的に、増加している病気の一つです。
中でも緊急性の高いものは、中低所得国において、糖尿病診断ツールや医薬品、特にインスリンの普及だそう。

先に出てきた、グローバル糖尿病サミットでは、「WHO世界糖尿病コンパクト」(Global Diabetes Compact)が開始されることが宣言されています。

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