今の季節、絢爛豪華な月餅を目にします。
中秋節が近づき、その需要は今がピークのようです。
月餅ってこんなに種類があるの!?
と、驚きましたが、値段もなかなかで、それにも驚いています。
中秋節とは
8月の半ば頃から、街中でよく見かけるんです。
「月餅」。
シンガポールでは、中秋節と言えば月餅(ムーンケーキ)。
日本でお団子とススキでお月見するのとは、明らかに様子が違う。
そもそもの「中秋」を調べてみました。
旧暦八月十五日は中秋節である。「仲秋節」とも称されるこの祭日は古代中国の帝王が秋の季節にお月様を祭る礼から由来する。ちょうど三秋の半ばに当たるため、「中秋」と名づけられた。
「海上生明月、天涯共此時」と歌われるように、中秋節は中国の人々が家族の親睦や民族の団結、国家の統一を祈念する願いの日でもある。
中華系が7割を占めるシンガポールでも、もちろん大事な行事です。
そんな中秋節に、月を模した月餅を家族揃って食べるという風習から始まり、今は、親しい人やお世話になっている人への贈り物とする風習となっているようです。
シンガポールの月餅の特徴
シンガポールの月餅は、日本で思い浮かべる月餅とはだいぶ違っています。
- 手のひらからはみ出す大きさ(そして重たい!)
- 中の餡は小豆以外にも種類が沢山
- 真ん中に黄身(アヒルの卵の塩漬け)が入っている
- モチで包まれた、白い月餅がある(スノースキン)
- 贈り物としての需要が高く、入れ物が素敵
- 毎年新商品が発売され年々進化している
宣伝合戦も激しく、何より、
高級品〜。
こんな月餅が販売されています
私が見てきた、月餅を集めてみました。
スターバックス
スターバックスでも、月餅セットを販売しています。
こちらは小ぶりで自宅で食べるのにも良さそう。
レジ前にはバラ売りも。
チャイナタウンの老舗月餅屋「大中国餅屋」
チャイナタウンにある老舗月餅屋、大中国餅屋(Da Zhong Guo Mooncakes)。
1935年から営業する、月餅を専門とするお店です。
ここで、スノースキン(雪皮:白い皮)ムーンケーキを買ってみました。
月餅の上の赤い印は、黄身の数。黄身が多いと値段も上がります。
外側も内側も、モチモチとした食感で、柔らかい。
(一つ S$11.5 / 900円)
餡は最もオーソドックスな、蓮の実の餡です。
近所にこの老舗月餅屋さんの支店(?)もありました。
Chinatown Tai Chong Kok Confectionery Hue Kee
自宅用に、出来立てを紙に包んでもらいます。
(一つ S$10 / 800円)
小豆餡の中にナッツ類が入ったオーソドックスなタイプ。
大きさは直径10センチ以上、厚みも3センチ以上はあります。
お味は・・、美味しかったです。
食べるのに一週間かかりました。
オーチャードのデパート
オーチャードの高島屋や伊勢丹には、お中元やお歳暮コーナーのように、月餅コーナーが出現していました。
有名ホテルの月餅など、豪華絢爛。
(The Fullerton Hotels 中央上 S$198 / 16,000円)
中身のバリエーションももの凄いですが、入れ物も凝っています。
カラフルなお重みたいな入れ物も。
(月餅四つ入り S$98 / 8,000円)
現代的な月餅(スノースキン)も沢山出ていました。
月餅なのかどうかも、もはや不明。
カボチャや芋類にドリアンやマンゴー、チーズやチョコ、黄身の代わりにシャンパントリュフ。
お醤油味で干し海老などの入った、甘く無いタイプまで、なんでも有り!?
燕の巣に金箔というのも、有りました。
この他にも、
大手レストランチェーンなどでも販売していましたが、既に売り切れ。
(4つ入り、5,000円程度)
2021年の中秋節は、9月21日。
月餅以外にも、灯籠や提灯を飾ったりするそうです。
チャイナタウンでは、ライトアップも。
- Date: 07 September – 05 October 2021
- Time: 7pm – 12mn (Daily)
- Venue: Along New Bridge Road, Eu Tong Sen Street and South Bridge Road
コロナ禍の去年からは、バーチャル中秋節なるものも登場しているらしく、その様子は、チャイナタウンフェスティバルのライブストリームで見ることが出来るようです。
(オープニングセレモニーは、9月7日 シンガポール時間 PM8:00 – PM8:45)