前回は、書いている途中で力尽きてしまいました・・。
気を取り直して見てみたら、最後の部分は文章が繋がっておらず。
もはや自分が何を言いたいのかも、わからなくなっておりました💦
で、文章(特に最後の方)と絵を修正しました。
本日は、外国為替の現状などについてです。
SWIFT(スイフト)メッセージのサンプルも付けました。興味のある方はどうぞ。
国外への送金で問題になること
実際に、海外へのお金を送るのは大変です。
経験したことがある人は、特に次の二つのことが気になったと思います。
着金までに時間がかかる(はっきりしない)
それもこれも、お金の受渡しは口座を介して行われるからです。
相手先の口座へたどり着くまで、いくつかの口座を経由するとなると、銀行も着金日がはっきりとは答えられず、手数料も高くなってしまいます。
海外送金に特化したサービスがすごい
今は、銀行以外で海外送金に特化したサービスも色々あります。
その中でも、今、夫が利用しているのが「TransferWise」です。
この間、海外送金のオペレーションを見せてもらったのですが、一度送信した先でもあり、
- 簡単
- 早く
- 手数料が低かった
です。
これまでの海外送金で問題になっていたことが解消している!?と思ったのでした。
双方の通貨圏にある、TransferWiseの口座を利用することにより、間にいくつもの口座を介在させる事なく着金させます。為替レートもミッドマーケットレートという、売りと買いの中間のレートを使用します。
銀行にとっては脅威。(SWIFTもメッセージ送信に対して課金しています。利用者は減らしたく無いですね。)
SWIFTも問題を解消するべく、「SWIFT gpi」(global payments innovation)を進めているようです。その中で、即日着金や処理の追跡機能(トラッカー)などの機能拡張で、改善を図っていました。
「SWIFT gpi」
参照:2020年12月7日レポート
結局、SWIFTのメッセージってどんなの?
SWIFTのことを何とか書きたい・・という自分の願いも虚しく、文章の方向性がまた怪しくなって来ました。
本日も心が折れそうになっているので、一番わかりやすい方法、SWIFTのメッセージのサンプルを載せることにしました!
それでいいのかしら・・?
SWIFTは毎年、メッセージのフォーマットやルールを変更します。これは利用者のニーズに答えるためであり、市場の変化に対応するためでもあります。
利用者にとって必要なこととは言え、SWIFTが変更されれば、その変更に合わせてシステム対応が必要となります。その対応にあたっては、SWIFTが事前に変更内容を開示します。それが「リリースノート」です。
次からのサンプルは、実際に2020年11月にあった変更時の、「リリースノート」から抜粋しました。
【メッセージのフロー図】
同一通貨での資金移動の例です。(コルレス銀行などが出てこないのでシンプルです)
【メッセージサンプル】
オリジナルのメッセージは右側の部分のみで構成されます。システムでメッセージの内容を解析するため、タグと呼ばれる「:」で囲まれた数字の後には、決まった形式でデータをいれます。
また、受信銀行には、8桁のコード(ABNANL2A)が入っています。
これは金融機関を識別する、BIC(Business Identifier Code)コードと呼ばれる番号です。これにも決まりがあります。
- 先頭4桁 → 金融機関コード(ABNA:ABNアムロ銀行)
- 次の2桁 → 国コード(NL:オランダ)
- 最後の2桁 → 地域コード(2A:アムステルダム)
11桁で利用することも可能です。
- 3桁 → ブランチコード
何だかどんどんマニアックな方向に・・。
これは、「へー、そうなんだ」ではなく、読み飛ばしの域に入って来たので、SWIFTの話はここまでに。
さて、次は。
国外への送金で問題になることが、実はもう一つあります。
それが、時差による決済タイミングのズレです。そのズレによるリスクを解消すべく生まれたのが、CLS銀行(Continuous Linked Settlement)です。
最後は、「CLS決済システム」の話になります。