ゴミは分別せずに、ダストシュートへ。
ゴミについては、緩めの生活を送っていましたが、そろそろ分別の知識が必要になって来ています。
ホーカーセンター(屋台街)でのトレー返却もですが、シンガポール人のゴミに対する意識改革が進んでいるのでしょう。
シンガポールのゴミ捨て事情
家庭で出るゴミは、ダストシュートへ投入する方式です。
(Photo:HOME DECOR)
捨てられたゴミは一階の大きなゴミ入れに入り、コンドミニアムの清掃の人が集積所へ運んでくれます。
我が家の場合は、ダストシュートは共有フロアに有り、他の家庭と一緒に利用しています。
(各家庭毎についている住宅もあります)
瓶や、段ボールなどは、ダストシュートの近くに置いていますが、燃えるゴミ、プラスチックゴミ、缶ゴミ・・などは全てをレジ袋に入れてポイッと。
捨てる側からすると、楽ですが、本当にいいの?と気になるところ。
そうこうしているうちに、シンガポールでもゴミに対する、意識の変化が出て来ている様で(政府主導ですが・・)、日本の様にゴミの分別が進むんだなと感じています。
シンガポールのゴミ管轄はNEA
デング熱やホーカーセンター(屋台街)などの管理も行っている、National Environment Agency(NEA:国家環境庁)が、シンガポールのゴミについても先導しています。
シンガポールの廃棄物管理の柱はこの四つ。
- ゴミ減少・物の再利用
- リサイクル(再生利用)
- 焼却施設の改良
- 灰の再生利用
(ゴミの埋め立て地をより長期間利用する為)
ゴミ減少・物の再利用
レジ袋有料化でゴミを減らす
最近、シンガポールのドン ドン ドンキのレジ袋が有料化になりました。
レジ袋代は、10セント(8円)です。
ローカルスーパ、Cheers・FairPrice Xpressでも、来年から一回のお買い物につき、10セントのレジ袋代がかかる様になります。
レジ袋の費用はNParks(国立公園庁:National Parks Board)が進める、グリーンプログラム(植樹)の支援にまわされます。
All Cheers, FairPrice Xpress outlets to charge for plastic bags from next year
去年の研究で明らかになった、買い物袋で環境に優しいものは?の結果を見ると、
- 最も環境に優しい: 再利用可能なプラスチックバック
- 二番目: 使い捨てのレジ袋
- ・・
- 下から二番目: 布バック
- 環境によろしくない: 紙袋
となっており、布製のエコバックを持つことが、自然環境にいいわけでは無さそうですが、ゴミの量を減らす観点からは、レジ袋の有料化は有効な手段なのでしょう。
不用品の再利用
私が住むコンドミニアムでは、iCondoというアプリを導入しており、その中のガレージセールという機能で、住民の間での品物の譲渡が可能になっています。
もちろん、シンガポール内にも寄付やリサイクルショップがあります。
リサイクル業者:Cash Converters
リサイクル(再生利用)
ゴミの分別
最近増えたと思うのが、こちらのリサイクル用ゴミ箱。
家の近所では、HDB(公団住宅)の建物毎に設置されています。
リサイクルゴミ箱はゴミの種類を問わず、このブルーのボックスに入れます。
小型家電を捨てるならe-waste
数ヶ月前に見た、小型家電の回収ボックスが設置されたという記事。
日本でも不要になったスマホなど、捨てるのに苦労したので、これが出来たのは嬉しいです。
リサイクル処理の運営は、ALBAグループが請け負っています。
回収ボックスには種類があるので、廃棄する場合は、回収ボックスのタイプと設置場所の確認を事前にします。(NEA、ALBAどちらのサイトからも確認が出来ます)
スマホやパソコンなどの電子機器用の回収ボックス(Community Clubなどに設置)
電池や電球用の回収ボックス(スーパーなどに設置)
電化製品の買い替えなら小売業者引き取り
2021年7月からスタートした、小売業者に対する規定です。
Resource Sustainability Act (RSA:資源持続性法)。
この規定は、小売店は、冷蔵庫など消費者が購入した製品の納入時に、古いものを無料で引き取らねばならないというものです。
引き取り対象となる製品、RSAが適用となる小売店などは決まっている様なので、実際の購入時に確認を。
シンガポールの南、約8Kmのところにある「セマカウ埋立地」が、シンガポールのゴミが行き着く場所です。
(Photo:NEA)
2035年にはこの埋立地が一杯になるとの予測があり、2019年には、2030年までにゴミを30%削減することで、2035年から延長できるとの発表があったものの・・。
30%ものゴミ削減は、かなり難しそうですが、最終的にはシンガポール人の「can do」精神で、達成出来るのかもしれません。