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日本に住所がない状態で、海外から賃貸物件を探しました。
賃貸不動産の契約は未経験でした。
そんな私の、驚きと発見についてまとめました。
結論を言ってしまうと、今現在も昔と変わらず、良い物件を探すなら、直接不動産屋さんを尋ねるのが最善。
これは今も昔も変わりません。
どんな前提だったか
我が家がどのような状況で、賃貸物件を探していたかというと、住民票が日本に無い状態です。
日本の区役所に転出届を提出した後、シンガポールで生活していました。
日本への帰国が決まり、引越しにはひと月の猶予が与えられました。
我が家のプランはというと、私が夫より2週間ほど早く帰国し、実家に滞在しながら自宅待機と新しい家の事務手続きを済ませ、夫の自宅待機は新居で・・というもの。
(シンガポールの住まいの引き揚げ処理は、夫担当。)
まずは予算を決め、そこから、2人それぞれの希望を出します。
まずは環境。
・東西線の始発でもある三鷹近辺に住みたい。
・駅近よりも駅から離れれば離れるほど良い。
・空港へのアクセスがしやすい場所が良い。
・部屋で楽器が使えると良い。
・世田谷の花市場の近くに住みたい。
・人が来やすいよう駅近が良い。
・実家(神奈川)に近ければありがたい。
部屋の希望はこうでした。
・廊下や洗面所などで、他の部屋と仕切られた仕事部屋だと良い。
・仕事部屋の広さは狭い方が良い。
・畳の部屋は使い勝手が難しいので、無しで。
・リビングにダイニングテーブルを置きたい。
・寝室は狭くていいので、その分リビングが広い方が良い。
一応それぞれの希望を出しました。
共通点はありませんが、一部の競合しているところを除いて、なんとなく間取りも決まってきました。
住む場所に関しては、私が好きなところで良いよと言ってくれていたので、とりあえず、世田谷の近辺を探してみることにしました。
物件を検索してみる
(Photo: Singapore property guru)
「東京 賃貸」でネット検索をしてみると、不動産サイトが色々出て来ます。
そのうちの一つで、
賃料・広さ・間取り・駅からの距離
など条件を絞って見てみました。
当然ですが、思い描いているような物件はなかなか出て来ず、築年数古めで畳の部屋多め。
そこで、都心から少し離れた場所にすると、より広くて新しい物件が。
やはり、東京都より神奈川県の方が、賃料は若干低くなるようです。
不動産サイトでは、簡単に物件の問い合わせが、出来ます。
なので、メールで現在の空き状況などについて、問い合わせをしました。
状況問い合わせ
問い合わせに対し、返ってきた返事は全て同じ。
申し訳ありません。
既に申し込みが入っております。
どういうこと!?
いいと思ったところは、どれももう決まっているなんて!
これまで私が参考にしていたサイトは、こんなところです。
何人かの不動産会社の人とメールでのやりとりをしましたが、その中の1人の世話好きな人が色々教えてくれました。
情報のアップデートが早いサイトは、
- SUUMO
- at-home
- 不動産ジャパン
この三つ。
それ以外の場所でのみ出ている情報については、サイトの更新が追いつかず、情報が古いことがままあるそう。
それ以来、at-homeのサイトを中心に、不動産ジャパンを追加で利用していました。
一番見たいと思っていた、SUUMO。
ほとんど利用しませんでした。
というより、利用できませんでした。
海外からのアクセスを制限しているのか、ほとんどの場合「アクセスが集中しています。時間をおいてお試しください」のメッセージが出てしまい、参照することが叶わなかったのです。
問い合わせ時に多かった返答の一つが、「法人の申し込みが既に入っています。」でした。
社員向けの賃貸物件の契約だと思いますが、個人より法人の方が信用はあるのかなと思うのと、物件を探すことを専門とする人が相手となると、自分に勝ち目は少ないかも・・などと、思ってしまうのでした。
10件以上の問い合わせをした後、ようやく、まだ申し込みが入っていない物件を見つけることができ、申し込みとなりました。
申し込み時のハードル
申し込み手続きに於いても様々なハードルがありました。
ハードルは大きく分けて2つ。
一つは、不動産の賃貸契約に必須となっていることの多い、「住民票」が無いこと。
もう一つは、検索サイトからの申し込むことによる、「仲介業者へ支払われる手数料」が少なくなること。
1つ目のハードル。
不動産の契約には、管理会社・保証会社・貸主と、契約が必要な相手が3人います。
その全ての人に、OKをもらうまでの道のりは遠く、例えば、
- 内見後の申し込み必須(私はまだシンガポール滞在中)
- 契約者本人が契約に立ち会う必要がある(夫の自宅待機は別な場所になってしまう)
- 住民票は必須(一旦実家などに住民票を入れて契約をする)
などの理由から、申し込みが出来なかったり断念したりすることも続きました。
2つ目は、仲介手数料の内訳でついてです。
街の不動産屋さんへ物件を探しに行って物件を借りるケースと、
ネットで見つけた情報から物件を借りるケースでは、
仲介の不動産屋さんが受け取れる手数料に、違いが発生するのです。
街の不動産へ直接出向いて物件を紹介してもらう
仲介不動産屋 = 仲介手数料100%
ネットで見つけた情報から物件を借りるケース(数字は例えばです)
不動産サイト = 仲介手数料50%
仲介不動産屋 = 仲介手数料50%
仲介の不動産屋さんにとっては、ネット申し込みの顧客は、お仕事のモチベーションが若干下がってしまう要素があるわけです。
2つめのハードルについては、海外から物件を探す場合に限ったことではありませんが、不動産業界も競争は激しくなっているのでしょう。
日本での自宅待機中
そうこうしているうちに、物件を見つけることが出来ないまま、シンガポールを発つこととなりました。
日本でも在宅待機中は、検索と申し込みを繰り返していました。
極め付けは、今年の10月末に取り壊しが決まっている物件。
敷金礼金無しで、広さに対しては破格の賃料。
なかなか物件が決まらなかったので、まずこの物件を借り、取り壊しまでの間、ゆっくり物件探しを続けようか・・とまで考えました。
すぐに引っ越しが必要な物件に申し込みをする人なんて、我が家以外にないのでは?と思いながら申し込みの連絡をしたところ、既に申し込みが入っていますとの回答。
え、嘘でしょう!?
この時ばかりは、もうどこにも家を借りれないのでは無いかと、落ち込んでいました。
(この物件に申し込んだのは、我が家と同じような状況の人では無いかとのこと。オンライン申し込みだったそう。)
それでもこの頃になると、物件の探し方などにも慣れてきて、
- 新着物件をチェックして問い合わせる
- 申し込みが2件以上入っている場合は、諦めて次の物件探しをする
- 大東建託の扱う物件については、期限の切れていない運転免許があれば、海外からの申し込みも受け入れが可能なことが多い
いい部屋ネット
- 保証会社が全保連の場合、海外からの申し込みも受け入れが可能なことが多い
など、比較的可能性のある物件を選択できるようになり、申し込みまで漕ぎ着けたことも。
ネットで物件探しをするコツを少しづつ掴みつつあったものの、最後は、不動産屋さんへ出向いて、出会った物件に決めたのでした。
次回は、不動産屋さんでの顛末について、としたいと思います。